額装された書
framed caligraphy
状態
画仙紙に墨書。額装の裏板のベニヤに長期間接していたために、ベニヤからの酸と色の移行が紙全体に及び黄変が著しい。
方針
額装から外し、移行した酸と変色物質を取り除き、元の白色度に近づけ、再び額装する。
工程
解体→ドライクリーニング→処置前試験→濡らしと洗浄→脱酸性化処置→漂白→破れと欠損の補修→裏打ち→額装
ポイント:漂白
画仙紙が薄く、紙力も低下しているため、漂白水疱による影響を確認後、低濃度の水酸化ホウ素ナトリウム溶液で還元漂白を行った。洗浄を繰り返して残留漂白剤を完全に除去したのち、処置後の本紙の色の変化を分光測色計で測った。この結果、オリジナルの白色度に近づけることができた。.
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