一般的な処置原則
general principles
真正性の保持
機関あるいは個人が所蔵する紙媒体記録資料のなかには、質量の無い「情報」とともに、現物としての真正性(authenticity)を持ち、これゆえに現物として末永い保存と利用の対象になるものがあります。処置に当たっては、真正性の保持に責任を持ち、真正性をもっとも理解している所有者、場合によっては資料を利用する研究者等と、コンサベーション技術の可能性と限界を知るコンサーバターがよく話し合い、適用方法を決定しなければならないと、私たちは考えます。
最低限の改変
コンサベーション処置そのものがさらなる傷みの拡大につながることのないように、処置はできるかぎり最低限に施すことにしています。使用材料と処置方法は資料を傷めるものであってはならないのはもちろん、資料の研究や調査に妨げになるような新たな情報を付与するものであったり、将来のコンサベーションの妨げになるようなものであってはならないことを心がけています。また、使用材料は、審美的に受容可能である必要はありますが、オリジナルのモノとの違いが判別できるように、マチエールや色を選びます。
説明責任
処置が資料に及ぼす影響の内容と程度および対策について事前に予測と評価を行い、処置方針案としてお客様に説明し、真正性の保全上必要な処置を検討します。また、各工程、処置技術、使用薬剤・材料について、処置後に報告書( )を作成し提出します。
■ British Standard 4971-2002: Repair and allied process for the conservation of documents -- Recommendation.
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