ハーバードなどのアメリカの大学図書館、オックスフォード大学のボードレアン図書館など世界の主要な研究図書館5つと、インターネット検索エンジンの巨人Google 社が提携し構築しようとしている「仮想図書館」(vertial library)構想へ、欧州連合(EU=European Nations)加盟のフランス、ドイツなどの19カ国の国立図書館が「反対」の旗幟を鮮明にした。19の図書館は一致協力し、EUの支援の元に、独自の欧州文献オンライン(European literature online)構想を立ち上げるとして、4月27日に共同声明を発表している。声明書に署名したのはオーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フ
ランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、イタリア、リトアニア、ルクセンブルグ、オランダ、ポーランド、スロベニア、スペイン、スウェーデンの国立図書館。英国図書館は、署名には加わらなかったが、「間接的な支援」を行うと表明してる。一方、ポルトガルは加盟に動き出す意向だ。
Google連合構想とは、Googleの卓越した検索機能を中核にした仮想図書館構想である。資料を単に画像としてデジタル化するのではなく、スキャンした後に全文検索ができるようにする。各図書館はGoogle社に資料を「貸し出し」、Googleがスキャニング作業を行う。アメリカのミシガン大学、ハーバード、スタンフォードの各大学図書館、ニューヨーク公共図書館そして英オックスフォード・ボードレアン図書館が協力し、数千万の所蔵資料をデジタル化して世界のどこからでもオンラインでフリーにアクセスできるようにするという壮大な計画だ。例えばミシガン大学とスタンフォード大学は所蔵資料1,500万点の全てをデジタル化するとし、ボードレアン図書館は1900年以前に発刊された書籍100万点をデジタル化するとしている。10年計画で、予想される費用の総額は2億ドルに登る。
昨年12月にこの構想が発表された時点で、フランス国立図書館は、アメリカを中心にした文献提供の独占化であり、「アングロ・アメリカンによるオンライン文化帝国主義だ」と強く反発し、反対と非協力を表明するようにEU加盟の各国図書館に積極的に呼びかけてきた。EUの国立図書館が持つ資料をデジタル化すると450億ページの電子テキストに世界のどこからでもアクセスすることができようになるとしている。
また、Googleとは別に、米Internet Archive 社も同様のプロジェクトを発表している。こちらはアメリカ国議会図書館、カーネギーメロン大学図書館、さらに中国の浙江大学など世界の10の図書館と提携する。
インターネットを通じた膨大な文献の検索と、そこからのデジタル化された原本へのアクセスをどこがどのように提供し、保証するか。文化衝突の問題でもあり、今後の動きが注目される。
http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1566717,00.html
Googleによる粗訳
Google のプレス・リリース(2004/12/14)
http://www.google.com/press/pressrel/print_library.html
Googleによる粗訳
Internet Archive 社の構想
http://www.iwr.co.uk/IWR/1160176
Googleによる粗訳





