
慶應義塾大学デジタルアーカイブリサーチセンター(DARC)は2月2日と9日に、同大学三田キャンパス(東京・港区)で、これまでの5年間の研究の成果を発表するシンポジウムを開催する。
2日(木)に開催されるのは「アーツ・アーカイブのいま」。現代アートの研究資料をデジタルでアーカイブするというプロジェクトの成果が発表される。ジャズ研究家の油井正一、舞踏家の土方巽、美術評論家の滝口修三等のアーカイブが構築されている。
9日(木)は「HUMIプロジェクトのいま--貴重書のデジタルアーカイブと応用」。同大学図書館へのグーテンベルグ聖書の収蔵を契機として始まったHUMIプロジェクトは貴重書のデジタル化に関する先端的な研究を重ねてきた。シンポジウムでは海外の協同プロジェクトの現在や、奈良絵本他の貴重書デジタル化について発表される。
DARC
http://www.darc.keio.ac.jp/
国立公文書館は国際公文書会議(ICA)が1997年に発表した電子記録に関する報告書「アーカイブズの観点から見る電子記録ガイド」(ICA報告書8)の日本語版を公開した。この報告書は2005年4月にICAが発表し、同年11月にいち早く国立公文書館が日本語版として公表した「電子記録:アーキビストのためのワークブック」(ICA報告書16)に先立つもの。ワークブックには随所に報告書8の内容が引用されている。アーキビストが電子記録を管理する上での必須文献が二つ、翻訳公開されたことになる。
「アーカイブズの観点から見る電子記録管理ガイド」
http://www.archives.go.jp/news/060130.html

東京大学東洋文化研究所は昨年12月16日に同研究所で開催された「アジア古籍保全講演会・ ワークショップ」の記録をホームページにまとめ、同研究所のサイトにアップした。木川りか氏(東京文化財研究所)、
稲葉政満氏(東京芸術大学)、丘山新氏(東洋文化研究所)、 小島浩之氏(東京大学経済学部資料室)、吉野敏武氏(宮内庁書陵部)らによる、資料劣化を防ぐ
ための環境管理についての講演や、漢籍デジタル化の事例報告、補修 計画や実際の資料の修理に関するワークショップで、学内・学外から111名という多数の参加者を得て好評だった。
アジア古籍保全講演会・ ワークショップ
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news060130.html
ナミビア国立公文書館が主催する、アフリカの写真資料の保存ワークショップが4月3-7日に同公文書館で開催される。国際図書館連盟(IFLA)の支援による。
ワークショップはアフリカ各地の図書館、公文書館、博物館にある写真資料の保存と修復に的を絞り、写真の歴史、同定、取り扱い、保管、被災時の救済、そしてデジタル化までを、5日間かけて教える。
Preserving our pictorial heritage:Photographs in African collections
http://www.ifla.org/VII/s25/conf/ws-3-7-April2006.htm
文化財保存修復学会第28大会のファースト・サーキュラーが発表された。同大会は6月3日、4日の両日、国士舘大学(東京・世田谷区)で開催される。発表(会員に限る)の募集の締め切りは1月31日。
詳細は
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsccp/06KOKUSHIKAN/1st_c.html

昨年、英国内の各分野のコンサベーション関連団体を統合する形で発足したコンサベーション協会 (ICON=Institute of Conservation)の新しいウェッブサイトがこのほどスタートした。同サイトには、さまざまな問題に対してコンサーバターや保存科学者が議論を交わすディスカッション・フォーラム、イベントやニュース欄がある。ディスカッション・フォーラムにはバンドル名とメール・アドレスを登録することで参加できる。また、非専門家向けに分かりやすくコンサベーションの仕事を紹介したり、必要な時にコンサーバターを検索できるページや易しいケアの方法を述べた
Conservation Register などの一般向けのページもある。
サイトは、3月にはICONのメンバーに限定したグループ毎のページとフォーラムのコンテンツが内容が拡充される。現在のグループ数は16だが、ここにはBook & Paper Group (Helen Lindsay代表)も含まれる。
ICON
http://www.icon.org.uk/
Book & Paper Group
http://www.icon.org.uk/index.php?option=com_content&task=view&id=20&Itemid=
文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)は独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所と共催で、今年9月11-30日に日本で、JPC 2006:
International Course on Japanese Paper を開催する。日本の教育機関や民間の修復工房から講師を招聘し、海外のコンサーバター10名を対象にした実習教育になる。詳細は下記ページで。
JPC 2006:International Course on Conservation of Japanese Paper
http://www.iccrom.org/eng/training/events/2006-2007/jpc.htm
IFLA Preservation and Conservation Section(国際図書館連盟資料保存分科会)のニューズレター(Issue
19, January 2006)は、今年から来年にかけての同分科会を中心にした国際的な活動について掲載している。
■災害・展示・デジタル化で国際会議を3月にフランスで (p.1-2)
The 3-Ds of Preservation: Disasters, Displays, Digitization 国際シンポジウムが、今年3月8~10日に、フランス国立図書館で開催される。特に、資料保存という観点からの展示に的を絞った国際シンポジウムは初。世話役はスミソニアン博物館のNancy
E. Gwinn (IFLA資料保存分科会会長)がつとめフランス国立図書館、アメリカ議会図書館、米ナショナル・パーク・サービスから講師を招聘する。
■インドに13番目の地域資料保存修復センターを設置 (p.7)
昨年の中国に続き、今年はインドに新しい地域保存修復センターが設置される。アジアの、より広い地域をカバーする、13番目の資料保存支援センターになる。
■防災と災害救助の基本計画マニュアルを出版へ (p.7)
John Mcllwaineが監修する防災・災害救助計画の基本マニュアルが今年の早い時期に出版される。
■資料保存文献データベースを作成へ (p.7)
ドイツ国立図書館(Deutsche Bibliothek)が作成と維持を担当する新しい文献データベースが今年央にスタートする。ウェッブからの検索ができる。これは昨年、John
Mcllwaineがまとめた文献目録の First do not harm を元にしたもので、これを拡張するかたちで毎年あるいは二年ごとに更新される。文献は、一般、教育と訓練、環境、セキュリティ、災害、予防的保存処置、治療的処置(補修・修復)、媒体変換の画テーマ別に、その分野の専門家(例えば治療的処置のペーパー・コンサベーションはアメリカ議会図書館の
van der Reyden 、ブック・コンサベーションはカナダ・ビクトリア大学図書館の Whiffin)がそれぞれ責任者として監修する。
■IFLAソウル大会の資料保存は「支援と教育」がテーマ (p.9-10)
今年8月にソウルで開催される第72回IFLA大会(World Library and Information Congress: 72nd IFLA General Conference and Council)の資料保存分科会のテーマは資料保存の支援と教育(Preservation Advocacy and Education)がテーマ。
■8月の国会図書館での「アジアの資料保存」国際会議講師 (p.10)
ソウルでのIFLA大会に先立ち、8月16, 17日に東京の国立国会図書館で開催されるプレ・コンファレンス「アジアの資料保存」の講師には、John Dean(米コーネル大学図書館)、Rujana Abhakom(タイ・チェンマイ大学図書館)、O.P.Agrawal(Indian Council of Conservation institute=インド文化財保存修復機構)他が予定されている。
Preservation and Conservation Section Newsletter, January 2006
http://www.ifla.org/VII/s19/news/s19-newsletter-January06.pdf (638KB)
図書館・文書館資料の保存修復のための季刊誌 Restaurator; International Journal for the Preservation
of Library and Archival Materials の最新号(Vol. 26, No.2, 2005)は、この9月にハーグ(オランダ)で開催された国際博物館会議保存修復分科会(ICOM-CC)の第14会国際会議の発表から、資料保存関連の6つの論文を掲載している。ちなみにこの6論文は同会議の予稿集には含まれていない。
■David Erhardt et al. Chemical Degradation of Cellulose in Paper over
500 Years.(p.151-158)
500年の時を経て紙の中に生成された糖類(グルコースやキシロース)の多寡を見ることで紙の劣化の指針にする。14-17世紀の紙と、18-20世紀の紙とを比べた場合、後者の紙の方の単糖類のレベルが高いことが分かった。酸加水分解の速度に倣う。
■Matija Strlic et al. A new electrode for micro-determination of paper
pH. (p.159-171)
pHは紙の寿命を測る重要な指針の一つであるが、ポリアニリン・コートしたガラス電極と銀/塩化銀・塩化カリウム化により、従来法よりもさらに精度の高い計測が可能になった。この方法では3つの方法(直径1mm以下のサンプルを直接測る、サンプルを水に浸し水を測る、サンプル表面から5-10g採取して微破壊で測る)が選択できる。従来法の破壊的な冷水抽出法と同様の結果が得られた。
■John Havermans et al, NIR as a tool for the identification of paper and
inks in conservation research. (p.172-180)
近赤外線分光法(NIR)による紙の種別の判定と、没食子インクの構成および劣化挙動の識別。NIRにより基準になる紙とインクをが得られ、未知の紙とインクや、劣化挙動の域別が可能になった。比較的簡単で、信頼性と再現性の高い方法としてコンサベーションの現場で活用できる。
■Jana Kolar et al , Stabilisation of paper containing iron gall ink with
current aqueous processes. (p.181-189)
現在行われているインク焼け水性処置は、キレート性を持つ化合物による抗酸化か、もしくは腐食性の遷移金属を紙中から洗い流すことで紙を安定化している。この効果はしかし、複合的なものなので、そのメカニズムのより深い理解は、より安定した処置に結びつく。効果的な処置の鍵がpHである。pH5.0のフィチン酸カルシウム水溶液ので処置した紙は、pH6.2で処置したものよりも2,3倍速く劣化した。これは高いpHでの鉄キレートの溶解性が高く、この結果紙の中の鉄分がより良く除かれるためだ。促進劣化試験では、同じような効果を持つと期待されたDTPA(ジエチレントリアミン5酢酸)は、炭酸水素カルシウム水溶液で脱酸しただけのものと比べて、わずかに安定化が向上したに過ぎなかった。
■Birgit Vinther Hansen, Improving ageing properties of paper with iron
gall ink through interleaving with papers impregnated with alkaline buffer
and antioxidant. (p.190-202)
水処置を前提とした現在のインク焼け処置法は、水に流れるような色材を使ったものには使えない。そこで抗酸化力を持つ臭化ナトリウム(NaBr)と炭酸カルシウムを含ませた間紙を挟むことで、どのぐらいの抑制効果が得られるかを見た。加速劣化の後、引張り強度、pH、変色度を測ったが、この二つを含浸させた間紙は、没食子インクで書かれたサンプル紙でも、なにも書いていないサンプル紙でも劣化が抑制された。ただし後者のサンプルについては、引張り強度があるていど損なわれた。高い湿度の下での短期の処置においても、長期の保管のために半永久的に間紙をしても効果があることが分かった。
Restaurator;International Journal for the
Preservation of Library and Archival Material
http://www.saur.de/index.cfm?content=kurzanzeige.cfm?show=0000006512&menu=catalog1
The 14th Triennial Meeting of International Council of Museums – Conservation
Committee, The Hague
http://www.icom-cc2005.org/intro/schoonhoven/?set_lang=en
文責:木部徹(資料保存器材)
国際博物館会議保存修復分科会(ICOM-CC)の次回のトリエンナーレ・・ミーティングは、2008年9月22~26日に、インドのデリーで開催される。
今月24日から3日間に渡って英国ノーザンブリア大学で開催されるMIP(Metal In Paper)国際会議のプログラムが発表された。EU委員会の支援を受けてヨーロッパのコンサーバターを中心に進められてきたMIP共同プロジェクトの現段階での成果が発表される。
没食子インク(iron gall ink)問題にまっさきに取り組み、プロジェクトの推進役を果たしてきたオランダ国立図書館の Hans Neevel の基調講演に続き、研究の拠点のひとつになりつつあるスロベニアのJana Kolar, Matija Atlic らの包括的なプロジェクト成果の発表の後、科学的な分析から処置法、ケーススタディまでの7つのセッションに分かれ、英国、フランス、ドイツ、カナダ、スペイン、ポーランド等からのコンサーバターや保存科学者からの発表が行われる。
MIP online
http://www.miponline.org/
紙パルプ技術協会の機関誌『紙パ技協誌』の最新号(第60巻第1号、2006年1月)は、「次世代高品質新聞用紙の開発」(野々村文就・日本製紙株式会社技術研究所)として、新聞用紙の二大メーカーのひとつである日本製紙による新聞用紙の中性化についての論文を掲載している(p.59-63)。それによると、同社が生産する新聞用紙のすでに4割が中性になり、今年6月には国内外合わせて全8工場での中性紙化が完了するという。
新聞用紙への現在および将来のニーズは、薄くて軽く、なおつカラー印刷時でもインクの裏抜けが少ないものをという相反するものになっている。こうしたニーズに応えるために日本製紙では1997年から填料に炭酸カルシウムを使った「中性新聞用紙」への転換を進めてきた。すでに同社の複数の工場で完全中性紙化を実現し、2005年3月現在で、自社で生産する新聞用紙の約40%を中性に切り替えている、という。
炭酸カルシウムを填料として使った高品質新聞用紙は、従来の新聞用紙よりも印刷時の裏抜けが少なく、最近のカラー化にも対応できる。また新聞用紙への古紙配合率がここにきて非情に高くなり、同社の場合には2003年にはすでに72%もの配合率になっていることも、新聞用紙の中性紙化を進めさせる要因になっている。原料の古紙には古新聞以外の一般の印刷用紙や広告チラシが30~40%含まれるが、こうした古紙にはすでに炭酸カルシウムが含まれており、これを原料に従来型の酸性条件下で製紙すると、炭酸カルシウムが溶解したり、硫酸カルシウム(石膏)が出来てうまく紙が作れないという問題がでてくる。日本製紙の新しい技術は中性で製紙できるためにこうした問題を克服できた、としている。
■関連ページ:「次世代新聞用紙へ全面的に切り替えを実施」(日本製紙グループのサイトから)
http://www.np-g.com/news/news04090701.html
全国歴史資料保存利用期間連絡協議会関東部会は第233回月例研究会として、2月10日(金)に慶應義塾大学三田キャンパス(東京都・港区)で「資料保存のネットワーク--100年の射程から今後を考える」をテーマに、講師として白井哲哉氏(埼玉県立文書館)を招き、開催する。災害時の救済ボランティア活動等を通じて全国的なネットワークが構築されつつあるが、100年単位で考えると、これはいったん解体に瀕したものの再構築する試みではないかという講師の問題意識の元に、地域における資料保存への意識を議論の中心に据えて講演と意見交換を行うという。
参加申し込みは下記の研究会運営事務局へ
神奈川県立公文書館内全史料協関東部会事務局
電話:045-364-4461、FAX:045-364-4459
アート・ドキュメンテーション学会(JADS)は第48回研究会として、2月25日(土)に慶應義塾大学三田キャンパス(東京都・港区)で、「資料保存にもカルテが必要--文化財・洋書を素材に保存情報の記録化ノウハウを学ぶ」を開催する。日本の美術品の修復保存技術者(鈴木晴彦・東京国立博物館)と西洋の歴史的製本技術を保持する修復専門家(岡本幸治・アトリエ・ド・クレ)を講師に招き、「カルテ」になぞらえた資料の状態調査の記録方法について学ぶ。
詳細は
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jads/news/2006/0225.html
NPO法人・文化財保存支援機構(JCP)は第13回月例交流会として、1月28日(土)に、江戸東京博物館(東京都・墨田区)で「古書籍の装幀形態と修理」をテーマに開催する。講師は吉野敏武氏(宮内庁書陵部)。吉野氏が収集した多様な装幀形態の史料により、実物を目にしながら古書籍の作成方法を解説する、それぞれの形態に応じた修理について講義する。非会員参加も可。
詳細は
http://www.jcpnpo.org/08_lib/20060110-01.html

映画保存協会(Film Preservation Society)は同協会資料室(東京都台東区池之端)を一般に公開することになった。またホームページですでに公開している『家庭でもできるフィルム保存の手引き』の冊子版も同資料室で頒布する。
映画保存協会は映画保存に関する情報の収集・提供を中心に、さまざまなボランティア活動を行っている民間組織。2001年に前身の研究会が発足し、2005年に協会へと一新した。いわゆる商業映画の保存だけを対象にするのではなく、埋もれたり、消滅しがちなホームムービーや小型映画、個人のコレクションなどを含む広意味でのフィルム媒体資料を対象にしている。
今回公開に漕ぎ着けた資料室は、同協会が収集している文献や映像資料(いわゆる映画フィルムそのものは除く)を一般公開する場で、ネットでもその一部(2005年12月25日現在で書籍、雑誌、紀要、目録、カタログ、DVDなど190件)を検索できる。新着資料は逐次、ホームページ上で公開される。
FPS資料室だより
http://www.filmpres.org/library/
『家庭でもできるフィルム保存の手引き』(ネット版)
http://www.filmpres.org/forever/index.html
UNESCO(国際連合教育科学文化機関 )はコーカサス言語の音声ライブラリ・プロジェクト(Caucasian Languages Sound Library)として、少数民族が入り乱れるコーカサス地域の言語を音声記録として保存して逝くプロジェクトを支援している。
コーカサス(カフカスとも)は国会とカスピ海に挟まれた山脈と低地からなる面積44万平方キロの地域。山間には様々な言語、文化、宗教をもった民族集団が複雑に入り組んで暮らしており、地球上でもっとも民族的に多様な地域であるといわれている。1994年に、分離独立阻止のためにロシア連邦の攻撃を受けたチェチェン共和国も含まれる。
今回の音声ライブラリは、グルシア共和国のトビリシ国立大学が中心になり推進しているもので、各言語(Khevsur, Laz, Udi, Tsova-Tush
, Abkhaz)を話すコミュニティの長老へのインタビューを基本にし、祝祭日の由来の物語や、コミュニティに伝わる唄、詩、民話などが採取され、判読後、グルシア語に翻訳され、さらに英語にも置き換えられてウェッブでも公開される。
ICT to preserve and access endangered Caucasian languages
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=20884&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

アイオワ・ブック・ワークス(Iowa Book Works)は、冊子形態の製本構造の2000年の歴史が辿れる実物見本のセット Historical
Bookbinding Teaching Kit を復刻し、発売した。
このセットは、製本家であり製本史家としても有名な Gary Frost(アイオワ大学センター・フォ・ザ・ブック長) と、製本家のJoyce Miller
の手によるもの。教材として作られ、頒布されていたが、この数年は入手が難しく、復刻が待ち望まれていた。
セットの内容は、Papyrus Book(束ねたパピルスを折って、一括として中綴じ)、Ethiopian Book(複数の括を中綴じし、板表紙)、Account
Book(14世紀に始まる丈夫な会計帳簿製本)、Wooden Board Book(16世紀の、背表紙に革を用いた板表紙本)、Vellum Binding(ルネサンス期の活版に用いられた簡易製本)、Leather
Binding(18世紀の版元製本、厚紙表紙)、Paper Case Binding(18世紀の、紙表紙製本。くるみ製本の祖)、In-Boards
Cloth Binding(19世紀の布表紙版元製本。表紙心材をあらかじめ本体に綴じ付け、後に表装)、Cased Cloth Binding(19世紀の布表紙版元製本。本体と表紙を別に作るくるみ製本)、Contemporary
Binding(1987年に登場した限定版用製本)。
セット価格は3,000ドル。
Historical Bookbinding Teaching Set
http://iowabookworks.bookways.com/stories/storyReader$41
University of Iowa Center for the Book
http://www.uiowa.edu/~ctrbook/