

ミシガン州立大学図書館(Library of Michigan State University)はこのほど、図書館災害の予防と、災害が起こった場合の救助などの情報源へのリンクをまとめたサイトを設置した。防災・救助計画のページでは、実際に災害が起きた場合にどのような公的機関や業者に連絡したらよいかをデータベースで検索できる。また具体的な計画の事例としてボルチモア学術図書館協会とアメリカ海軍図書館・アーカイブのが掲載されている。
The Disaster Preparedness website
http://matrix.msu.edu/~disaster/

スペインの美術史家であり、スペインで長い伝統を誇るアート・コンサベーションの機関の一員でもあるMireia Xarrie(バルセロナ自治大学教授)の著作『アート・コンサベーション用語集』(Glossary
of art conservation) が三巻で出揃った。あらゆる芸術作品のコンサベーションとレストレーションに使用されている用語(材料等も含む)を、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語のリソースを調べて集め、英語訳と解説を付けた。各巻
45ユーロ。
Glossary of art conservation I, II, III
http://www.balaam-art.com/

記録資料の保存と修復の分野で長年の功績があった人に与えられるPaul Banks and Carolyn Harris Preservation Awards (PADG賞)の今年の受賞者がギャリィ・フロストに決定した。7月25日にニューオーリンズで開催される図書館蔵書と技術サービス協会(ALCTS)のセレモニーで授与される。
PADG賞は、アメリカの図書館・文書館の資料保存の発展に画期的な貢献をした二人の先達、ポール・バンクスとキャロリン・ハリスの遺産を基金として2001年に設置された。今回のフロスト(Gary
Frost)の受賞は、長年の書物のコンサベーションでの実践と学究的な蓄積(特に冊子構造の歴史)、コロンビア大学やテキサス大学でのコンサーバター教育の実績、さらには昨年アメリカの南東部を襲ったハリケーンによる図書館資料の被害救助活動--等に対してのもの。
http://www.futureofthebook.com/
映画保存協会(Film Preservation Society)は石原香絵会員による韓国映像資料院(Korea Film Archive)の活動を紹介している。石原会員が2003年に訪れた際の報告だが、2006年現在までの活動もフォローしている。KoFAは1974年に設立された韓国唯一の映像アーカイブ。
韓国映像資料院
http://www.filmpres.org/activities/kofa.html
京都造形芸術大学歴史遺産学科の卒業論文・修士論文発表会が2月25、26日の両日、同大学(京都市左京区)で開催される。文化財保存修復コースの発表は25日(土)9時からで31件、うち紙媒体資料関連は4件(固着文書の剥離、平安・鎌倉期料紙の基礎研究、被災資料救援、粘着物による貼付写真)の発表が予定されている。
京都造形芸術大学歴史遺産学科
http://rekishiisan-kuad.net/jyugyoufuukei.html
全国歴史資料保存利用期間連絡協議会は3月13日(月)に国文学研究資料館(東京都品川区)で資料保存セミナー「資料保存環境と防災--災害予防とアスベスト問題を中心に」を開催する。参加は無料。詳細は下記に。
http://www.jsai.jp/keiji/index.html#20060213
アメリカの画像学会であるIS&T(The Society for Imaging Science and Technology)が今年の9月にアメリカコロラド州のデンバーでデジタル印刷に関する学会(NIP22)を開く。関連する分野は、インクジェット印刷の材料とプロセス、色彩科学、商業及び産業分野の印刷、電子ペーパー、デジタル印刷のメディア、トナーベースの印刷、熱転写、熱昇華型印刷、テキスタイル印刷など。現在、論文を募集中(〆切は2月24日)。関心のある向きは
http://www.imaging.org/conferences/NIP22
もしくは「デジタル印刷のメディア」セッションの座長(アジア/オセアニア担当。他にアメリカ地区、ヨーロッパ地区に各1名)を努める江前敏晴助教授(東京大学
大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻製紙科学研究室)の下記URLに問い合わせを。
http://psl.fp.a.u-tokyo.ac.jp/hp/enomae/
英国図書館は資料の経時劣化を抑制する効果の高い低温保管(cold storage)の現状をオンラインで調査するページを立ち上げた。内外の、すでに低温保管(5℃以下)を実施している機関や、これから可能性を探る機関からの回答を今月末までに集め、3月末に結果をまとめる予定である。質問項目は5つで以下の通り。
1. 現在、実施しているか? 実施しているならばどのような設備/施設か?(機関内か外か、業者の設備か)、保管している資料は?(ハードコピー、マイクロフィルム、動画フィルム、音響媒体、写真、その他)
2. 低温保管したい資料はあるか? 種類(ハードコピー、マイクロフィルム、動画フィルム、音響媒体、写真、その他)と規模は?
3. 自館以外の設備/施設で有料でもあっても使いたいか?
4. 協同でも低温保管庫の設営に資金面でも協力したいか?
5. 保管する施設の場所は自館の近くである必要があるか?
Cold Storage Questionnaire
http://www.bl.uk/about/collectioncare/questionnaire.html
■参考:アメリカ国立公文書館が1999年に開催したAlternative Archival Facilities コンファレンスの記録
http://www.archives.gov/preservation/storage/alt-facilities.html

カナダ国立文化財研究所(Canadian Conservation Institute)はテクニカル・ブレティン No.27 として Remedies
for Deteriorated or Damaged Modern Information Carriers を出版した。同研究所の Joe
Iraci の執筆。オプティカル・ディスク(CD, DVD)、磁気記録媒体(オーディオ、ビデオ、コンピュータ)の劣化と原因から、込められた記録をどのように復元するかを、23ページの小冊子の中で簡潔に論じている。15USドル。入手は以下から。
TB #27 Remedies for Deteriorated or Damaged Modern Information Carriers
https://www.cci-icc.gc.ca/bookstore/viewCategory-e.cfm?id=18&thispubid=511
外気から入り込んだり、建造物・備品などからも発生して資料を劣化に導くガス状の汚染物質を研究する国際的な団体 Indoor Air Quality(IAQ)
の弟7回国際会議が11月15-17日にドイツのブラウンシュヴァイク (BRAUNSCHWEIG) で開催される。今回の会議は特に大気汚染物質の相互の影響、各種資料の劣化メカニズム、アセスメント法、制御の戦略、国内および国際的な規制について発表と討議が行われる。
7th Indoor Air Quality 2006 Meeting (IAQ2006)
http://www.wki.fraunhofer.de/english/IAQ2006-e.html
カナダのケベック州にある地域保存修復センター The Centre de conservation du Quebec (CCQ) は、予防的保存手当てやケアのためにどのような材料や製品を使ったらよいか、その品質やメーカーを調べることが出来るデータベース
"Preserv'Art" を公開している。更新も頻繁に行われ、用語集や関連文献案内も充実しており、アーカイバルな紙製品やプラスチック製品を調べるための入り口として重宝する。
Preserv'Art
http://preservart.ccq.mcc.gouv.qc.ca/index.aspx
第54回東京藝術大学卒業・修了作品展が2月22日(水)~26日(日)まで開催される。大学院での保存科学・修復関連の展示は同大学陳列館(東京・台東区)で行われる。
第54回東京藝術大学卒業・修了作品展
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/current_exhibitions_ja.htm

アメリカ国内の各地域に密着し、各種の文化財の保存と修復のための活動を行う13の機関の連合Regional Alliance for Preservation
(RAP) のサイトが一新された。絵画、テキスタイル、書籍・文書、家具、考古資料、写真、彫刻、科学的な分析に関わるNPOの同盟であるRAPの新サイトは、各機関の活動の紹介、機関の協力の下による教育、文献・関連サイトの案内等を掲載している。
Regional Alliance for Preservation
http://www.preservecollections.org/index.php