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図書館やアーカイブ等の資料保存に関する世界のニュースを伝える、ほぼ日刊のページです。 土日・祝日は休刊します。 リンクも引用も自由です。

2009年12月のアーカイブ

2009年12月22日(火)

来年5月開催ののIADA大会プログラム、「超臨界流体+アルコキシ化合物による新脱酸性化法」など多彩なテーマ

来年5月27、28日両日、プラハで開催されるIADA(Internationale Arbeitsgemeinschaft der Archiv-, Bibliotheks- und Graphikrestauratoren)Symposium 2010 でのプログラム(暫定版)が発表された。このうち紙媒体資料関連は以下の通り。

Nicolas Pickwoad (UK) Book Boxes: A New Design in Stainless Steel.

Florence Darbre (CH) Preservation on View: A Re-usable Book Support.

Jana Náprstková, Jana Tomsu (CZ) Future of Manuscripts and Old Prints Collection of the National Museum Library and its Preservation, Prague.

Henk Porck et al (NL) Conservation Treatment and the Consequent Change in Collection Value.

Jedert Vodopivec (SL) Analysis and Risk Assessment in Slovenian Archive Repositories.

Istvan Kecskeméti (FI) Digitisation of Archival Collections: A Project of 1 . 55 Million Euro.

Michal Durovic et al (CZ) Gaseous Pollutants: Monitoring in the Repositories of the State Archives of Czech Republic.

Anne-Laurence Dupont et al (FR) Volatile Organic Compounds and their Impact on Paper Degradation.

John Havermans (NL) COST D42 Network: Impact and Challenges.

Eliza Jacobi et al (NL) Local Repairs on Iron Gall Ink: In Search for an Adhesive and a Method.

Hilde Schalkx (NL) Washing Water Sensitive Paper Objects: Capillary Unit or Blotter Wash?

Stefan Blankenborg (NL) Deacidification and Strengthening of Acdified Books and Documents: A New, Fast and Safe Method (Papercare Process) for Conservation of our Paper Based Cultural Heritage.

Véronique Rouchon et al (FR) Room Temperature Ageing of Iron Gall Ink Impregnated Papers: The Impact of Oxygen and Humidity.

 

Pickwiad の"Book Box ~"は、聖キャサリン教会の貴重書保存修復プロジェクトでも採用されたステンレススチール製の保存容器について。

Havermansの"COST D42~"文化財と屋内環境のEU協力プログラムの成果について。

Hilde Schalkx(オランダ)の"Wahing Water~"はNetherlands Institute for Cultural Heritage(NICH) の卒論を基にした発表で水に敏感なものへの二つの水洗法(毛細管法と濾紙法)の影響の比較が行われている。

おなじくEliza Jacobiらの"Local Repairs on Iron Gall Ink~"もNICHの卒論を基にしたもので、インク焼けの破損部を数種の接着剤をジェル状と再加湿状にしたものによる部分補修について。

最も注目されるのが Blankenborg(オランダ)による "Deacidification and Strengthening ~" であろう。アルカリ性アルコキシ化合物による脱酸性化法はこれまでもフランスの研究者等により発表されているが、今回のはaminoalkylalkoxysilanes (AAAS)を、紙への際だった浸透力を持つ二酸化炭素の超臨界流体(気体と液体の臨界の流体)と組み合わせて脱酸性化するとともに、低下した紙力も補えるという方法。しかも「処理が早く、安全」とされる。すでに国際特許が出願されている(→こちら)。

 

[文責:木部]


hdariyasjirusiIADA Symposium 2010 ’Out of Sight—Out of Mind?‘

 

 

 

 

2009年12月21日(月)

英ICONの機関誌 Journal of the Institute of Conservation が古糊、朝鮮本や和書版本の製本と装丁の歴史など好論文を掲載

英国の文化財保存修復学会の機関誌 Journal of the Institute of Conservation (Volume 32 Issue 1 2009)は以下の論文を掲載している。


Furunori (aged wheat starch paste): challenges of production in non-traditional settings
Regina Belard; Hisashi Higuchi; Jennifer Perry (Department of Conservation and Scientific Research, Freer Gallery of Art, Arthur M. Sackler Gallery, Smithsonian Institution)
Pages 31 – 51

米フリーア美術館の東洋絵画コンサベーション・スタジオ(EAPCS)による古糊の作成の試作報告。日本で古くから行われてきた方法とは別のさまざまな方法が試みられ、一定の成果を得たが、日本の古糊の質には至らなかった。著者は日本での小麦粉澱粉とそのメーカーを調べ、生糊が長期に保管されて古糊になるプロセスを化学的に説明、。また日本の代表的な装こう業者(岡墨光堂)における年次ごとの製造プロセスも詳細に調査した。そしてEAPCSの失敗の原因の解明を試みている。さらに日本以外の他の機関での古糊製造とも比較している。

 

The history and characteristics of traditional Korean books and bookbinding
Minah Song (CCAHA)
Pages 53 – 78

伝統的な朝鮮の書物と製本技術の歴史の研究。中国の影響下で発展したが、料紙や印刷、そして製本法や素材、装丁における朝鮮の独自性を解明。形態としては12世紀まで巻物だったが、高麗朝の中頃に折本が仏典に広く使われ、中国に先んじて、13世紀からは袋綴じの形態が主流になった。料紙も楮紙が主。14世紀からは木版ともに、朝鮮の書籍の世界的な画期といえる活版も採用された。黄色に染め、エンボス模様が施された表紙、赤い綴じ糸も朝鮮の伝統的な書物の特徴である。【本号の論文中の白眉--木部】

 

Japanese printed books of the Edo period (1603–1867): history and characteristics of block-printed books
Kazuko Hioki (日沖和子 Preservation Department, William T. Young Library, University of Kentucky)
Pages 79 – 101

江戸時代の版本の歴史と特徴の研究。【これまで海外では断片的にしか採りあげられなかったテーマを、日本を含む複数の機関での調査を元に周到に論じている。日本語ではすでに書かれていると思われるだろうが、包括的なものは、実は無い--木部】

 

Side-stitched books of China, Korea and Japan in western collections
Jesse Munn (Conservation Division, Library of Congress)
Pages 103 – 127

欧米の図書館等に所蔵される中国、韓国、日本の袋綴じ本の研究。綴じ方は共通しているためか、欧米では一緒くたにして縦置きで保管されたりコンサベーション処置されていることが多く、傷みの原因にもなっている。ここではそれぞれの特徴を述べるとともに、取り扱いや保管法、保護用のラッパーを提言する。


hdariyasjirusiJournal of the Institute of Conservation, Volume 32 Issue 1 2009

 

[要訳文責:木部]

009年12月16日(水)

来年の文化財保存修復学会は6月に岐阜で、ファーストサーキュラーを発表

文化財保存修復学会の第32回大会と総会は2010年6月12日(土)、13日(日)の両日、長良川国際会議場(岐阜市)を会場に開催される。業者等による機器等の展示も併催される。ファーストサーキュラーは以下に。


hdariyasjirusi文化財保存修復学会 第32 回大会in 岐阜 ファーストサーキュラー

 

Interlending & Document Supply誌、英国図書館の責任者による「デジタル化計画--目標と優先課題」を掲載

Interlending & Document Supply(2009 Volume: 37 Issue: 3)は英国図書館デジタル化計画の責任者であるSteve Greenの論文「英国図書館のデジタル化計画--目標と優先課題」(The digital library programme at the British Library: goals and priorities)を掲載している(Page: 136 - 139)。同計画が、急激に変化する出版の世界にどのように貢献するかに的を絞り、計画の目標、優先順位、所蔵するデジタル資料へのアクセス機能、半永久的なアクセスの保証の方策、新しい課題について述べている。


hdariyasjirusiThe digital library programme at the British Library: goals and priorities

2009年12月9日(水)

米ALTCS、取扱い方や補修を教える資料保存のための動画のリンク集のページをアップロード

米国図書館協会(ALA)の下部組織である図書館コレクション・技術サービス協会(ALCTS)は来年(2010年)5月9日から協会傘下の図書館が実施する資料保存ウィーク(Preservation Week)のイベントにあわせたホームページ作りの一環として、このほど欧米の図書館や関連機関が作成した資料保存のための動画のリンクを集めたページ Video on Preservation を公開した。

 

Collection Care Videos
British Library
www.bl.uk/aboutus/stratpolprog/ccare/collectioncarevideos/index.html

英j国図書館による資料の取扱い方の動画。本、折りたたまれた資料、巻いてある資料、手稿、印刷物、絵画、写真ほか。

 

The FUNdamentals of Book Care in 5 Easy Lessons
George Mason University Libraries
http://www.youtube.com/watch?v=zX1Eiz7rLwg

ジョージ・メイソン大学図書館の学生向け取り扱い方ビデオ。

Coping with Water Damage and Save Family Treasures from Soot
Heritage Preservation/Heritage Emergency National Task Force
www.heritagepreservation.org/PROGRAMS/WaterSegmentFG.HTM
www.heritagepreservation.org/PROGRAMS/TFsoot.HTM

水害にあった資料のクリーニング法と、火災でススでを被った「我が家のお宝資料」の掃除法。


Preservation Faux Pas
Kansas State University Library
www.youtube.com/watch?v=IfegfUyoxQc

カンサス州立大学図書館の「閲覧時にやって良いこと、悪いこと」


Cockroach Encounters of the Third Kind!

James Madison University Libraries
www.lib.jmu.edu/media/preservationvideo.aspxheirlooms

学生が館内にもちこむ飲食物がゴキブリを引き寄せることの教えるビデオ。ジェームス・マヂソン大学図書館の館員がゴキブリの縫いぐるみで演じる。


Conserving Early Modern Books
Washington State University Libraries
www.wsulibs.wsu.edu/holland/masc/video/preservation_grant.html

ワシントン州立大学図書館による、過去に不適切な補修が行われた本の再補修。


Saving Your Treasures and more videos at www.netnebraska.org/extras/treasures/
NET Television, Saving Nebraska’s Treasures
www.netnebraska.org/extras/treasures/videos/snt.asx

全56分の動画。博物や美術品を含むさまざまなモノに対するコンサベーションを、コンサーバターへのインタビューもまじえて紹介。


Digital Preservation and Nuclear Disaster: An Animation and Team Digital Preservation and the Aeroplane Disaster
Digital Preservation Europe
www.youtube.com/watch?v=pbBa6Oam7-w and http://www.youtube.com/watch?v=EKnsZZzuUr4&feature=channel_page

Digital Preservation Europe(DPE)によるデジタル記録の保存の危うさと、それゆえのマイグレーション等の大事さを知らせるアニメ。

 

hdariyasjirusiVideos on Preservation

 

2009年12月8日(火)

仏CRCC、日中韓米の関連機関によるアジアの手漉き紙の技術と歴史のデータベース構築の国際協力事業に参画

フランスの国立研究機関CRCC(Centre de Recherche sur la Conservation des Collections)のホームページ同機関がアジアの手漉き紙の技術と歴史に関する国際的なデータベース構築事業に参加することになった。と報じている。

それによると製紙技術はアジアからヨーロッパそして北米へと伝播し、欧米での技術や歴史に関する調査研究は一定の成果を挙げているが、一方アジア地区(日本、韓国、中国、東南アジア、ヒマラヤ等)での紙に関する情報は、言語的な障害も手伝って、この分野の研究者に共有されているとはいえない。

今回のデータベース構築事業は、フランスのCRCCとソルボンヌ大学、日本の国立民族学博物館と高知県立紙産業技術センター、韓国の国立文化財研究所と韓国国民大学(Kookmin University)製紙科学研究所と韓国忠北大学(Chungbuk University)、米国のフリーア美術館が協力し、用語(科学的なものと通称的なもの)、原料、製紙法、道具、生産地域、原料・道具・方法の歴史について調べ、データベース化するろいうもの。

第一段階として長い製紙の歴史を持つ日本と韓国、第二段階として多様な原料とノウハウとの組み合わせを蓄積している中国、第三段階として当南アジアとヒマラヤ地区、最後にアラブ諸国を介して北アフリカへと繋がる通商ルートをあとづけるとしている。

 

hdariyasjirusiAsian papers: building a technical and historical database about papers from Asia

 

※同ページからの情報は以上だけで、いつから開始されるのか等は掲載されていない。

 



雑誌『情報管理』の時実・愛知大学教授
「Internet Archive創設者Brewster Kahleへのインタビュー」、手めくりスキャナーも紹介

科学技術振興機構の機関誌『情報管理』最新号(Vol.52 No.9 12月号)は時実象一・愛知大学文学部教授の「世界の知識の図書館を目指すInternet Archive 創設者Brewster Kahleへのインタビュー」を掲載している。

[著者抄録] Internet ArchiveはBrewster Kahleによって1996年に設立された非営利団体で、過去のインターネットWebサイトを保存しているWayback Machineで知られているほか、動画、音楽、音声の電子アーカイブを公開し、またGoogleと同様書籍の電子化を行っている。Wayback Machineは1996年からの5,000万サイトに対応する1,500億ページのデータを保存・公開している。書籍の電子化はScribeと呼ばれる独自開発の撮影機を用い、ボストン公共図書館などと協力して1日1,000冊のペースで電子化している。電子化したデータを用いて子供たちに本を配るBookmobileという活動も行っている。Kahle氏はGoogle Book Searchの和解に批判的な意見を述べているほか、孤児著作物の利用促進やOne Laptop Per Child(OLPC)運動への協力も行っている。

本文では書籍のデジタル化のために Internet Archive が独自に開発したScribeが紹介されている。「この機械は手めくりであるが、操作が簡単で 作業スピードが速く、ガラス板で開いたページを押 さえて撮影するのできれいに撮影できる。しかも自 動装置に比べて本の傷みが少ない。実際これまで50 万件撮影して、ページが破れたのは3ページだけだ という。Scribeを使ってこれまでにすでに50万冊を 電子化している。Googleの700万冊に比べるとまだ 少ないが、ボストン公共図書館などの参加により、 1日1,000冊のペースで電子化しているという。」(p.538)

全文が下記からダウンロードできる。

 

hdariyasjirusi世界の知識の図書館を目指すInternet Archive 創設者Brewster Kahleへのインタビュー 時実 象一(PDF)

hdariyasjirusi『情報管理』

 


linksource:http://farm1.static.flickr.com/29/56193081_8e366058cd.jpg

hdariyasjirusiScribeによるスキャニングの動画はこちら→ Scan center video

 

 

2009年12月7日(月)

紙からの臭いの分析と劣化度を相関する「物質デグラドミクス法」、英国とスロベニアの保存科学者の成果

アメリカ化学協会の雑誌 Analytical Chemistry (2009, 81-2009, 81-20, pp 8617–8622)は Matija Strlic らによる Material Degradomics: On the Smell of Old Books を掲載している。古書や古文書が劣化し発生させる「臭気」を分析し、これを紙の劣化度に相関させる物質デグラドミクス法という非破壊分析調査法。

複数のVOC(揮発性有機化合物)から成るガスをヘッドスペース法(揮発性物質の分析法の一つで、試料を密閉容器に入れ、上部の空間の気体をとって分析する方法)で分析し、このデータと、紙の劣化の原因になるサイズ剤のロジン、リグニン、カルボニル基の量、重合度、酸性度を相関させたとしている。また、従来、酢酸およびフルフラールの二つのVOCが紙の劣化度の指標になるとされてきたが、今回の研究では脂質反応過酸化物が同じく指標になることがわかったしている。



hdariyasjirusiMaterial Degradomics: On the Smell of Old Books

 

2009年12月4日(金)

【弊社のニュース】アラン・カルメスほか「アーカイブの紙資料の保存-理論と実践」を掲載

アラン・カルメス、ラルフ・シェーファー、キース・R・エバーハート著「アーカイブの紙資料の保存-理論と実践」を掲載した。原文は Theory and Practicc of Paper Preservation for Archives (Restaurator, Vol.9,No.3, 96-110, 1988.) として発表された。日本語訳は『文書管理通信』(1996, 9-10)に掲載された。今回の電子テキスト化にあたり表題と訳語の若干の変更や訂正が行われている。


hdariyasjirusiアーカイブの紙資料の保存-理論と実践

hdariyasjirusi同PDF版

2009年12月3日(木)

【弊社のニュース】メアリー・バーグマン「ブック・コンサーバターになるには」を掲載

Mary Baughman "Book Conservation Training Deep in the Heart of Texas" (The Libarary Scene, Vol.5, No.3, June 1986)の全訳「ブック・コンサーバターになるには」を掲載した。かつて「本の保存専門家になるには 1~3」の表題で『CAP: 本の保存のための海外ニュース月報』(Vol.2, No.6~8, January~March, 1988)に掲載した。今回のテキストのデジタル化にあたって、若干の訳語の訂正とともに、表題を改めた。

著者のバーグマンさんはテキサス州立大学附属ハリー・ランサム・センター・コンサベーション部(The Cnservation Department of Harry Ransom Center)のブック・コンサーバター。1983年に同センターに職を得る。1988年にKress and Kittredge基金により世界的な工芸製本家であるスイスの Hugo Peller (2003年に鬼籍に。 In Memoriam を参照)のもとで製本を学ぶ。センターとの仕事と並行して、現在、彼女は子ども達にブック・アートの楽しさを教える教室を主宰している。著作一覧は → こちらに

 

hdariyasjirusi「ブック・コンサーバターになるには」  メアリー・バーグマン (沢木喜美子訳)



国会図書館のカレントアウェアネス-E 「欧州の図書館の資料デジタル化に関するワークショップ」の報告

国立国会図書館のカレントアウェアネス-E (2009.12.02)は同館関西館図書館協力課の堤恵氏による「欧州の図書館の資料デジタル化に関するワークショップ(報告)」が掲載されている。今年10月にオランダ国立図書館で開催されたWorkshop on the Digitization of Library Material in Europeの参加記。欧州の図書館等で進展している資料のデジタル化の現状と課題が見渡せる好レポートになっている。


hdariyasjirusi欧州の図書館の資料デジタル化に関するワークショップ(報告)

 

2009年12月1日(火)

国立公文書館修復係長の有友至氏が人事院総裁賞を受賞、修復部門の個人での顕彰は初めて


【インドネシア・アチェ州立公文書館修復研修での有友氏】
linksouce: http://www.archives.go.jp/news/091130_01_03.jpg

独立行政法人国立公文書館業務課修復係長の有友至氏がこのほど、第22回人事院総裁賞を受賞することになった。授与式は12月9日(水)11時30分から明治記念館(港区元赤坂)において行い、その後、受賞者は天皇皇后両陛下の御接見を賜る予定。

同賞は多年にわたる不断の努力や国民生活の向上への顕著な功績等により、公務の信頼を高めることに寄与したと認められる職員(一般職の国家公務員)又は職域を顕彰するため、昭和63年に創設された。顕彰は毎年1回。

今回の有友氏の顕彰は「歴史資料として重要な公文書等の修復の第一人者であり、和紙と糊を用いた伝統的な修復技術や科学的保存技術などを国内ばかりか広く海外にも広め、国内外のアーカイブズ文化の発展に貢献するとともに、国民共有の知的資源である公文書等を国の活動や歴史的事実の正確な記録として後世に残し、将来の国民に対する政府の説明責任を果たすため、修復技法に創意工夫を施し、歴史公文書等を良好な状態で保存することに尽力し、公務の信頼の確保と向上に寄与」による。

同賞の修復部門関連での受賞には、平成9年(第4回)の宮内庁書陵部図書課古文書等修補部門、平成9年(第10回)の宮内庁正倉院事務所保存課古裂等補修部門が挙げられるが、いずれも職域での受賞で、個人での顕彰は初。


hdariyasjirusi(国立公文書館)第22回人事院総裁賞受賞者の決定について

hdariyasjirusi(人事院)第22回人事院総裁賞受賞者の決定について

 

 

 

 

 



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