今日の工房 2005年

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2005年12月22日

細かい仕切のついた多段トレーの棚はめ込み式アーカイバル容器を作る。既製の棚の奥行きや幅に合わせて設計した容器は、前のフラップが開くために資料が扱いやすい。

2005年12月16日

東京大学東洋文化研究所主催「アジア古籍保全–講演会とワークショップ」での当社スタッフによる」ワークショップ。「整理と収納とともに行う予防的保存手当て」。劣化要因の解説の後に、ホコリの取り方、紙縒の作り方、綴じ方、収納容器の選び方などを実演する。

2005年12月07日

近世版本資料を水性洗浄する。弱アルカリ水による洗浄は資料表面の埃や塵を除くだけでなく、紙の中に蓄積された酸性劣化物も同時に洗い流す。計8回の洗浄により、白色度の回復とともに、和紙本来の丈夫さが戻る。乾燥させ、欠損部等の補修後に綴じ直す。

2005年11月30日

11/22の続き。戦後の書籍資料を対象にした状態調査。劣化ガスを検知する指示薬紙(11/04)を400点に挿入、一週間後に開封し、変色度を見る。非破壊で一定レベルの酸性度が測れる。

2005年11月22日

戦後の図書資料を対象にした劣化状態調査。12万点の中から400点をランダム・サンプリングし、劣化ガスを検知する指示薬を染み込ませた小片をページ間に挿入、ガスバリア性の高いフィルム・ポケットに入れて一週間放置し、変色度を見る。

2005年11月16日

ASTMの新しい「紙の加速老化試験法」を用いて、新聞や戦後の公文書に使われているリグニン含有紙の変色と、還元漂白後の色戻り処置の効果を見る。紙片をチューブ(蓋付きの試験管)に入れ、恒温槽に仕込んで、120時間加熱して、加速老化させる。

2005年11月04日

揮発性の酸性物を見知できる紙片(A-D strip)を作り、通気性のあるポケットに組み込む。書籍のページ内に挿入し、変色のレベルを見る。非破壊的に、一定領域の酸性度を見る指標になる。

2005年10月27日

貴重書庫内での革装幀本の劣化対策。赤茶けた革にセルロース・エーテルを含浸させ、ラノリンとシリコン油を主した保革油を塗って磨く。表面(吟)が赤茶けたものの栗色が回復する。

2005年10月20日

洋式製本のためのさまざまな綴じ方。麻紐を埋め込み支持体にしたオール・アロング(左)、オーバーソウイング(中)、革テープの支持体による抜き綴じ(右)。 右端は、綴じ支持体のテープを、表紙の芯材ボードの間に挿入するスプリット・ボード製本の雛形。

2005年10月11日

和書を中綴じするための紙縒(こより)を、ボーディングという方法で作る。少し湿らせた板の上で、板に押しつけるように縒ってゆくと、誰でも楽に、大量に作ることができる。

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