今日の工房 2005年 7月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2005年07月30日

ポリエステル・ブックをつくる。酸性劣化した合冊製本を解体し、クリーニングから脱酸性化までの一連の処置後、丁の背に和紙を付けて綴じ代にし、フィルムとともに溶着して綴じる。両面印刷のページで構成される冊子体に適したコンサベーションの一例。

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2005年07月23日

虫損の激しい漢籍を修補する。塵埃や虫の糞を除き、洗浄の後、本文紙や表紙の色に染め分けた楮紙、雁皮紙で欠損部を補填してゆく。根気のいる作業である。

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2005年07月16日

ドライクリーニング用の粉状の消しゴムを作る。粉砕したものをメッシュの大きさの異なる4段重ねの篩で選り分けた。対象の紙の表面の粗密にあわせて使い分ける。昭和60年代のポスターはコート紙やアート紙が使われており、表面が蜜なので粒径の小さなものを使う。

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