コンサベーションで使用する様々な針。資料の形態や厚み、用途に応じて使い分ける。使用する針によって作業効率や仕上がりに差が出るため、事前の針選びがポイントとなる。

鉄扇を入れる容器。現状の保存を改善するため、錆の原因となる大気中の腐食ガスを吸着・中和する機能を持つフィルムを容器に組み込む形式を考案した。扇型にくり抜いたシンク型トレイで鉄扇を固定し、スライドさせれば展示も可能。扇に直接触れずに移動することができる。

ブックコンサベーション・レッスンの続き。今回のレッスンでは、一般的なくるみ製本を手始めに、上級編として綴じに支持体を用いた革装丁本も作製した。このようなサンプル本作りによって、座学で知り得た製本構造を体感的に理解することができる。

切れ味が悪くなっていた押し切り機のメンテナンス。「刃研ぎ」を終えた巨大な刃が、熟練の職人さんの手により手早く設置されていく。摩耗した刃先も再生し元通り。銀色の地金が見え、感動の切れ味が蘇った。