今日の工房 2013年 3月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2013年03月28日(木)

フルバインディングでタイトバック(本体の背が背表紙の裏に貼り付いた背の構造)の革装丁本の修理。革部分のレッドロット現象(大気中の酸性ガスにより酸性劣化を起こし表面が粉状になること)での損傷や、本の開閉運動によるタイトバックの背やヒンジ部への負担のため、背表紙に割れや剥落、擦れ、欠損が見られた。依頼者との事前のお打合せで、染色した和紙等を用いて、新規ホローチューブ構造の背表紙を設けて修理した。左の画像が処置前、あとの3つの画像が処置後。

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2013年03月21日(木)

東京はここ数日の暖かさで桜も開花し、弊社の周囲もすっかり春めいてきた。一方、社内では年度末繁忙期の真最中。最後の追いこみで連日フル稼働である。弊社が春を満喫できるのは、もう少し先になりそうだ。

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2013年03月14日(木)

修復の工房で使っているデジタルカメラが新しくなった。資料を処置する前の現状記録や、作業工程の記録を撮る際に使用している。液晶画面を回転させて画像を確認しながら撮影することができるタイプで、真上からの全体画像も撮りやすい。

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2013年03月07日(木)

仏像本体と付属する装飾品をまとめて収納したいという依頼を受け作製した、仕切り付きのつづら式保存箱。 装飾品は個別の小箱に収納し、本体と部屋分けをするため、つづら箱の中に着脱可能な仕切りを設けた。 各資料は綿布団で包み、保存箱内で安全に保管ができる。

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