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中国古籍の修理(11)

中国古籍の修理 ― コンサーバターのために (11)

デヴィット・ヘリウェル
(福島 希 訳)  2009/02/06

<線装>続き

1.4 叩き均し

叩き均しを行う主な理由は、修補した部分の厚みを軽減させることである。修補の過程で紙に余分な層が加わるため、全ての書葉を冊としてまとめ直した時に、修補した紙は非常に厚く見える。本を元の厚さに戻すために、叩いて紙を馴染ませなければならない。

1.4.1 方法

10枚くらいの書葉の束を書口と地小口を揃えて石の上に置く。左手で束が動かないように軽く押える。頭の平らな金槌を右手に持ち、修補した欠損部や書口を軽く叩く。叩きながら左手で厚みがある部分を確認し、その場所を叩く。書葉の片側が終わったら、裏返して逆側も叩く。

間紙が入っている書葉や厚い紙、あるいは柔らかい紙の書葉に対しては、通常は片側を叩くだけで充分である。しかし、硬い紙や修補箇所が多い書葉の場合は、早く仕上げようとして急いで叩いたり、強く叩きすぎたりしてはいけない。叩き均しを1回だけ行った場合、その叩き方が不十分だと書葉は少し反ることもある。そうした場合は、軽く重石を載せて1日か2日おき、もう一度叩く。

1.4.2 留意点

叩いて紙を馴染ませる前に、修補した部分が完全に乾いていることを確認する。修補に使用した糊が完全に乾燥していないと、叩き均しを行った時に書葉同士が貼り付きやすいからである。また、書葉を傷める可能性があるので、一度に沢山の書葉を叩こうとしたり、書葉を強く叩きすぎたりしてはいけない。この作業中に書葉を傷めて再び修補しなければならなくなると、叩いて均すのがさらに難しくなるだろう。

書葉に当てる金槌の面は、完全に平らでなければならない。そうでなければ、書葉を傷めたり、修補箇所の周りに魚の目のような黒い円を付けたりする。

間紙の入った書葉は、叩いて馴染ませる前にきちんと小口を揃えなければいけない。修補した部分を冊全体をしてまとめて叩かないと、辺欄揃え後に厚みが不均一に見えるだろう。

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1.5 辺欄揃え

辺欄揃えの主な目的は、書口を揃えて本の見た目をよくすることである。書口を美しく見せるために、全ての書葉を辺欄の地側の線に沿って揃えなければならない。辺欄揃えの前に以下の2点に注意する。

1.5.1 印章と注釈の保護

まず辺欄の外側に蔵書印が押されていないかを本の全章に対して確かめる。また、天地の余白にある何らかの注釈が、本のトリミング時に切り落とされる可能性がないかも確認する。天の余白に印章や注釈がある場合は、切り落とす危険がなくなるまで書葉を下にずらす。もし地の余白にあれば、上にずらす。辺欄で揃えるよりも注釈の保護を優先する。

1.5.2 冊に分ける

叩き均しを行った後は章番号に従って、適切に冊に分けなければいけない。通常は元の状態に合わせて分けるのだが、間紙を入れたことにより1冊が厚くなっている場合は、より多くの冊に分ける必要がある。一般に1つの冊は1つの章から構成されている。ただし、1章の書葉が50枚以下の時は、1冊の中に2、3章入っていることもある。一般的には約90枚の書葉、間紙のある書葉では約50枚が1つの冊に対して適切な量である。しかし、1つの章を2つに分けることだけは避けなければならない。

1.5.3 見返し紙

書葉を冊に分けた後は、それぞれの冊の前後に見返し紙を付ける。通常は前に3枚、後ろに2枚、もしくは前後共に2枚の見返しを付ける。見返し紙のための紙は、書葉よりもやや厚めの紙にする。紙が薄い時は、棉紙で裏打ちをするか、白紙を1枚挟み込む。古い見返し紙に重要な注釈があった場合は、注意深く修補して保存する(「表紙と見返しの修補」の項を参照のこと)。新しく付けた見返し紙がそれらを保護する役割を果たすだろう。以下に辺欄揃えの2つの方法を示す。

1.5.4 方法1

厚い冊は1度に1冊の辺欄揃えを行なうが、冊が薄い場合は2冊を1度に行なえる。最後の冊から始めると、辺欄が揃っているかを確認しやすい。両手で冊を持ち、目打ち台の上で書口を揃える。本を板の上に平らに置き、天側を左手の中指と人差し指、書口を親指で押さえる。地側は右手の中指と人差し指で裏側を、親指は表側を持ち、上の書葉から下の書葉に向かって作業しながら、書口に見える地の辺欄が揃うように整える。もし辺欄が同じ太さではなかったら、外側の線に合わせて揃える。辺欄の線が書口まで伸びてない場合は魚尾で揃える。

それぞれの冊の辺欄揃えが終わったら、左手で天の余白の書口近くを、右手で地側を持ち、目打ち台の上で書口を揃える。手元に置いたプレス板に整えた冊を載せる。揃っていない書葉を見つけたら、手で書葉の端を持ってずれを直すか、骨ピンで整える。その後、揃えた書葉が再びずれることがないように冊の上に板を置く。次の冊も同じよう整え、最初の冊の上に重ねて置いておく。全ての冊を揃えたら、冊全てを2枚のプレス板で挟み、プレス板の中央を両手で支えながら持ち、作業台の上で揃える。辺欄揃えはこれで完了する。この方法は古い本を修補した時に通常行われる。

1.5.5 方法2

この方法は、本が非常に大きかったり、紙の表面が粗かったりして書葉を整えにくい時に行う。まず目打ち台に2本の大きめな針を垂直に打ち付ける。打ち付ける場所は、本を置いた時の書口の天地の余白部分である。そして、辺欄揃えする書葉を目打ち台の脇に置いておく。冊の最後の書葉から辺欄揃えを始め、書口を針に当てるようにしながら1枚ずつ上に重ねていく。書葉の順番通りに揃えていくと、冊の最初の書葉で辺欄揃えが終了するはずである。冊を水平に置いた状態で針を利用しながら書葉をきちんと整える。辺欄の地側は右側の針を基準にして整えると良い。

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1.6 プレス

間紙を挟んだ場合は特にそうなのだが、本を修補すると、書葉が伸びたり、厚みが増したりする。そのため、しっかりとプレスをして平らにし、書葉を落ち着かせる必要がある。

1.6.1 方法

書葉を整えたら、プレス板に挟んでプレス機に入れる。挟んだ本が動かないように注意しながらプレス機を徐々に締めていく。一度に締めるのではなく、均等に圧力が掛かっているか、本を斜めにプレスしていないか、定規で左右の高さを確認しながら行う。左右の高さが違う時は、均等にしてから再度締め直す。本が完全に平らな状態になるまで、プレス機に2日間入れておく。

1.6.2 伝統的な方法

手近にプレス機がない場合は、重石やその他の重量がある物で代用できる。しかし、プレス機と同様の効果を得るにはかなり長い期間、3~4日間はプレスする必要がある。

1.6.3 留意点

書葉に多くの修補がされていたり、書葉が比較的厚い紙だったりして、叩いて馴染ませることができない場合は、プレス機を使うべきではない。重石などを用いて、長時間かけて緩やかにプレスした方が良い。プレス機で強い力を与えて書葉を平らにしようとすると、さらに厚みは不均一になり、修補箇所と書葉との凹凸の差が目立つだろう。そのため、叩いて馴染ませるのが難しい書葉については、重石やその他の重量がある物を使ってプレスする。

エンボス加工で拱花印刷された書葉は、決してプレスしないように注意する。拱花の事例としては、崇禎代(1628‐1644)に黄丕烈が印刷した『蘿軒變古箋譜』や、『十竹齊箋譜』がある。これらの資料はイラストが盛り上がるように加工されているため、プレスを行うと、それらが全て平らになり、その資料の持つ特徴を台無しにすることになる。このような書葉に対しては、最大限の注意を払う必要がある。

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1.7 中綴じ

1.7.1 紙縒りの作り方とその用途

紙縒りは書葉をまとめて固定するために使われる。これによって、冊として綴じるのが簡単になる。紙縒りは棉紙で作られ、2つの種類がある。1つは長さ10センチ、幅4センチの棉紙の紙片で作るものである。紙の両端を切って細くし、縒りをかけて紐状にするため、両端が尖っている。もう1つは、簾の目に対して垂直方向に巻くもので、片方の先端のみ尖っている。

両端が尖った紙縒りは、厚い本や、間紙を挟んだ本、あるいは書脳に足を付けた本に用いる。一端が尖った紙縒りは、通常の本や薄い冊に使う。

1.7.2 手順

まず作業台に目打ち台を置く。その際、穴を開ける時の耳障りな音を消すために、糊用ボードを下に敷いておくと良い。本より大きいサイズで厚手の紙を目打ち台の上に載せる。プレス機から本を取り出し、最後の冊が上、最初の冊が下になるようにして、目打ち台の左側に置いておく。それから目打ち台に冊を1つ載せる。この時点で書葉がずれていたら、もう一度整える。冊の上に元表紙を載せて、穴を開ける位置を確認する。定規を書口部分に置いて冊を押さえ、書脳の適切な位置に穴を開ける。両端が尖った紙縒りを使うなら、天の近くに2つ、地の近くに2つ、全部で4つの穴を開ける。書脳に足付けした本の場合は、2つのうち1つは書脳部分に、もう1つは足付け部分に開ける。紙縒りは、結んで固定する。

穴を開ける時は、まず元表紙を使って穴を開ける位置に印をつける。定規を左手の手首を使って押さえながら、左手で目打ちを持つ。目打ちはきちんと垂直を保たなければならない。そうしないと、穴が斜めに開いてしまう。右手に木槌を持って目打ちを打つ。薄い冊なら1回で穴を開けられるが、厚い冊は2回打つ必要がある。穴が開いたら、右手で目打ちを回しながら引き抜く(予め目打ちの先端に蝋を少し塗っておくと、滑りがよくなり、作業を楽に行える)。そして、下の紙ごと回すことによって冊の向きを変える。書脳の縁が目打ち台から出るので、穴に紙縒りを通しやすくなる。紙縒りを穴に差し込み、適切な箇所に通っているか確かめる。定規を外し、冊を引っくり返す。書脳に足付けしていて、両端が尖った紙縒りを使用した場合は、紙縒りの両端を結び、結び目を金槌で数回叩いて平らにする。一端が尖った紙縒りは、濃い糊で貼り付けるか、あるいは数ミリ残して切る。いずれにせよ、その後は叩いて馴染ませる。次の冊も同様に、元表紙を使って穴を開ける位置を確認しながら作業を行う。

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1.8 トリミング

間紙を挟んだ本や修補をした本は、小口をきれいに整えて角裂や表紙を付けやすくするため、または本の外観を良くするために、トリミングをしなければいけない。現代のコンサーバターはいかなる状況下でもオリジナルをトリミングすることを避けるが、中国書の場合、角裂を付けるのであれば、残念ながらトリミングを行う必要がある。

紙縒りを通した後に、三角定規と目打ちか鉛筆を使って天と地、書脳のトリミングする位置を印付ける。トリミングは手作業、あるいは断裁機で行う。2つの方法にはそれぞれ長所と短所がある。もろい紙の古い本や、余白に注釈があるが、余白が狭すぎてトリミングが難しい本の場合は、一度に1冊ずつ手作業でトリミングするのがより安全である。手作業でトリミングをする際の短所は、切り口があまり整わず、刃の跡が小口に残ってしまうため、やすりがけをしなくてはならないことである。一方、断裁機は常に真っ直ぐで滑らかな切り口になるため、余計な手間が掛からない。しかし、断裁機によるトリミングは本をまとめて断裁するため、間違いを犯すと本全体を台無しにする恐れがあることに注意しなければならない。

1.8.1 手作業でのトリミング

トリミングをする本のうち、4~6冊を木製のカッターボードの上に置き、以下のように行う。まずは書脳から切る。書口で本を揃え、トリミングする位置に合わせて10センチ幅、2センチ厚で本の長辺よりも少し長い板を置く。左足を板の上に載せ、幅広の刃物の柄を右手で握り、左手は刃物の背に添える。刃は板の小口に沿わせて、印を付けた位置にちょうど来るようにしなければならない。真っ直ぐに切るには、腕に渾身の力を込めることが肝要である。また、刃先が内側に傾かないように注意しないと、トリミングの位置がずれて下方の冊の余白が少なくなる。今度は書口を手前にして、地の辺欄で冊を揃え、辺欄の黒い線が本の上から下に向かって垂直になるように置く。地をトリミングしてから最後に天のトリミングを行う。1冊だけで構成されている本、もしくは一度に1冊ずつをトリミングするならば、作業台の上にボードを置き、よく切れるナイフと三角定規を使って上記の手順でトリミングをする。書脳から始め、次に地、最後に天の順でトリミングをする。

1.8.2 断裁機でのトリミング

まず、断裁機に付着した汚れを取り除いて清潔にする。一番上の冊に印付けたトリミングの線に合うように、本を断裁機に配置する。しっかりと本を押さえて断裁する。通常は1回で7、8冊を断裁することができるが、冊の厚みや断裁機の大きさによって異なってくる。トリミングを行う順番は、手作業でトリミングをする場合と同様に、書脳、地、天の順である。

1.8.3 留意点

トリミングをする前に、天地の余白に注釈がないかを注意深く見ておき、切り落とす可能性がないことを確認しておく。注釈があったら、特に慎重にトリミングをしすぎないように注意しなければならない。注釈がなかったとしても、トリミングする幅はできるだけ少しにする。天地の余白の比率というのは、本の質を決める1つの要素だからである。トリミングをしすぎて本の外観を損なわないようにしなければいけない。極端に天寄り、または地寄りに注釈がある場合(既に述べたように、辺欄揃えの際に位置を動かさなければならない場合)は、トリミングによってテキストの一部、あるいは全てを完全に切り落とさないように、ハサミで注釈の両側を切って折り込む。注釈が沢山ある時は、書葉が多少不揃いになろうともトリミングを行わない方が良い。

紙が非常に古い場合は、書葉の束の上にボール紙を置いて、よく切れるカッターを使って切る必要がある。一度に1冊ずつ手でトリミングすることで、確実に真っ直ぐ切ることができる。

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1.9 やすりがけ

トリミングをした後は、刃の跡を紙やすりで削って滑らかにする必要がある。プレス板に本を挟み、作業台の端に置いて石や何か他の重い物で固定する。左手でしっかりと本を押さえ、書脳や天地の小口を刃の跡が無くなるまで紙やすりで削る。削る時は軽く、かつ均一な力加減で行わなくてはならない。力を入れ過ぎると、小口に光沢が出て、汚くなる。これは特に竹紙に印刷された本に起こりやすく、修理の質を著しく損なうような黒い光沢を残すので、非常に望ましくない。一度に沢山の冊をやすりがけしようとせず、せいぜい20冊くらいの束で行うのが良い。

滑らかな白い紙に印刷された本の外観を良くするため、以前はやすりがけをした後に甲イカの骨で小口を磨いていたが、虫を寄せ付ける原因となるので行われなくなった。

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1.10 角裂付け

古くから書脳の角の保護には、薄くて丈夫な絹を使用してきた。書葉の隅が折れないように本の天地の角を保護するだけでなく、本の見た目を良くする役割がある。特に足付けをした場合、角裂が書葉と足の境目を隠すので、より洗練されて調和の取れた外観になる。しかしながら、角裂には欠点がひとつある。糊を使用するため、虫やげっ歯類の害を受けやすい。収蔵庫の湿度が高い場合は、角裂を付けるべきか否かを慎重に検討しなければならない。

1.10.1 寸法

寸法は書脳の幅によって決まる。多くの場合、丈を幅の1.5倍とする。本がかなり縦長の時は少し長めにし、逆に幅広の時は少し短めにする。しかし、角裂の幅を丈より長くしては決してならない。

1.10.2 手順

まず、裏打ちをした薄くて丈夫な絹を用意する(裏打ちの方法については下記を参照のこと)。絹の色は、本に調和するものを選ぶ。例えば、竹紙に印刷した本にはくすんだクリーム色の絹、白い紙に印刷した本には白色に漂白した絹、あるいは薄い緑色に色付けした絹を使用すると良い。

まず紙で角裂の型を切り出す。この型紙を使って絹を切る。少し厚めの紙を角と同じ幅に切り(角とは、書脳の端から綴じ穴までの距離のことである)、作業台に糊で貼り付けておく。冊を取り、オモテ表紙を上に向け、書脳の端が貼り付けた紙の右端に揃うようにして置く(図13)。冊を置く時は、紙片が地の角からはみ出すくらいの余裕を持って配置する。寸法通りに切った絹は、表を下に向けて作業台に置く。右手の中指を使い、絹の裏側に濃い糊を塗る。均一に糊を伸ばし、中指の先を使って絹を持つ。書脳の地の角に左手の4本の指を添え、後見返し2枚以外の全ての書葉を持ち上げる。後見返しはそのまま置いておく。書葉と見返しの間に、右手の中指で持っていた絹を差し込み、紙片の左端に沿うように置く。持ち上げていた書葉を下ろし、叩く面が平らな小さい金槌を右手に持ち、2、3回軽く叩いて馴染ませる。次に、前見返し2枚を持ち上げ、絹を冊に沿わせるようにして裏側から表側まで持ってきて、親指でしっかりと押さえつける。そして、絹の上に少量の濃い糊を付け、見返しを書葉に貼る。冊を回し、書脳が作業台の縁と平行になるように置く。冊の角に沿わせて親指で絹を前に押すようにして、書脳の角に貼り付ける。前見返しの上の1枚を持ち上げて絹を折り込むと、前見返しの下の1枚に貼り付く。さらに、その上に少量の糊を付けて、前見返しの上の1枚を固定する。冊を裏返し、同じように絹を折り込んで貼る。最後に両手で天地の角を持ち、作業台に書背を数回打ち付けて均す。天の小口も同様に行う。角をきちんと出すために、長方形の石槌を使うと良い。

図13

1.10.3 絹を裏打ちする

角裂に使用する絹は、まず白い紙で裏打ちをする必要がある。ニス塗りの板か、漆塗りの裏打ち用テーブルに絹を広げ、水に浸した棕櫚刷毛を用い、縦糸と横糸に沿って撫でて平らに伸ばす。綿布で余分な水分を取り、棕櫚刷毛で濃い糊を均一に塗る。そして、その上に絹よりも四辺を少し大きく切った白い紙を置く(棉紙か、他の何らかの薄くて白い紙が最も適している。厚い紙を使ってはいけない)。乾いた棕櫚刷毛で紙をしっかり撫で付けると、絹に完全に貼り付く。紙の四辺に薄糊を付けて仮張りに張る。そうすると、乾燥後すぐに使用することができる。

 

 

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