今日の工房 2012年

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2012年03月08日(木)

甲冑と、付随する装飾具を共に収納する箱を作る。重量のある甲冑は各部分を解体して収納される。保存箱の形状は、コの字状のスリーブが着脱可能で、収納したものを安全に取り出せるつづら箱に、また、荷重のかかる底面には補強材を組み込み、歪みや破断が生じない構造にした。

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2012年03月01日(木)

欠損部の補填や補強に使う和紙は、継ぎ目の厚みや段差を目立たなくするために、喰裂(くいさき)にして使用することが多い。その際、毛羽立った繊維の長さを均一に切り揃えると、馴染みが良く、仕上がりがきれいになる。

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2012年02月23日(木)

胸像と台座をまとめて収納するつづら箱を制作した。台座はスライド式のトレイに入れてつづらの底に納め、その上に胸像を乗せる。複数の資料をまとめて一つの箱に納める場合、箱に仕切りをつける他にもこのような方法がある。

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2012年02月16日(木)

経年劣化により物理的強度が低下したトレーシング・ペーパーの修復。ゴアテックスを用いて全体に均一な水分を与えながらゆっくりと伸展させ、サクションテーブル上でファイバー・ブリッジと喰裂きにした和紙による破れの修補を行った。トレーシング・ペーパーは液体の水に敏感なため、接着剤は非水性のHPC(ヒドロキシ・プロピル・セルロース)を使用した。この後、台紙に固定しエンキャプシュレーションを行う。

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2012年02月09日(木)

ガラス乾板保存箱色々。お客様所有のガラス乾板サイズや収納枚数、容器を置く棚のスペースに合わせて仕切りの数、大きさを変えることが可能。

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2013年02月07日(木)

商品を安全に輸送するために大切なのはやはり梱包だが、今回は大型箱を東北に送るため、二人がかりで格闘すること数時間。まずエアシートで包み、段ボールで四隅と縁を重点的に養生してから全体を覆う。仕上げに「取扱注意」のシールを貼り、晴れてトラックの荷台に載せることができた。

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2012年02月02日(木)

ワイヤー・ソーイング(wire sewing)により綴じられた書籍。括を針金で中綴じし、製本されている。ワイヤー・ソーイング・マシーンは、1880年ドイツで開発されたが、糸綴じ 機の普及と、針金が錆びて本が崩壊することから、すぐに姿を消していった。処置として、解体・金属除去をし、括の背を修補、綴じ直しの後、表紙と本体を接 合した。右端の画像は、http://t.co/WEwd K1N から。

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2012年01月26日(木)

木箱に保管されていたガラス乾板古写真を入れる専用保存容器を作る。既存の木製箱と乾板のサイズに合わせたシンク(凹み)を持つフレームを作成し、共に保管できるよう2段構造となっている。また既存の木箱からの揮発成分の影響を考慮して、ガス吸着機能をもたせた新きりなみ仕様となっている。

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2012年01月19日(木)

革のフルバインディングを和紙で直す。革装丁本の修復に、部分的に和紙を使うのは欧米では一般的だが、破損の著しい背表紙すべてを和紙で代替した。オリジナルの背バンドを活かしつつ厚めの和紙で背ごしらえをし、さらに染色した和紙で全体を覆う。アクリル絵具で補彩し、表紙の革と共に保革油を全体に馴染ませることで、全体に統一感がでる。

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2012年01月12日(木)

資料についた泥や埃などを除去する際に使用するドライクリーニングボックス。アーカイバルボードの本体に、埃の飛散防止のために取り付ける掃除機のノズルや、透明アクリル板などを組み込んで制作する。今回制作したものは、東北各地で被災資料の復旧に使用される。→改良した製品はこちら。簡易ドライクリーニング・ボックス

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2013年01月07日(月)

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申しあげます。当社も心新たに新年をスタートさせることができました。本年も相変わりませず、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

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2012年01月05日(木)

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申しあげます。当社も心新たに新年をスタートさせることができました。本年も相変わりませず、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

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