今日の工房 2006年 6月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2006年06月23日

1960年代に発行された文庫本。半世紀経過した酸性度は同等(pH5.0台)が、リグニン含有紙は全体が茶褐色に変り、耐折強度も低下している。一方は白色度も強度も充分に保持している。経時した酸性紙=強度低下ではないという例。

2006年06月13日

わら半紙にガリ版で刷られた戦中の公文書。洗浄・脱酸性・抗酸化、補填や裏打ちの後の、最後の行程。細かくゲタを入れた本体は、開きやすい構造になる。本体と表紙を合わせ、ドリルで貫通坑をあけて平紐で綴じあげる。

2006年06月05日

革装幀を「革」でではなく、「和紙」で治す–。欧米では、和紙の薄さと強靱さ、食いつきの良さを活かして、80年代から普通に行われている方法である。ヒンジ部とともに表紙の「革」の部分も、和紙を使ったとは思えないレベルに修補できる。

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