今日の工房 2012年 10月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2012年10月23日(火)

10月22日に東京国立博物館の平成館で、情報保存研究会(JHK)の第6回資料保存シンポジウム「資料保存の最新事情―さまざまな取り組みの中から」が開催されました。弊社ブースではコンサベーション技術の紹介とアーカイバル容器の展示のほか、新商品としてドライクリーニングボックス、アクリル展示台、サイズが2、5mを超える特注大型箱を出展しました。企業発表では「防カビ・殺虫 瞬時にできる無酸素パック モルデナイベ」を発表しご来場くださった多くの皆様から、沢山のご質問やご意見を直接伺うことができました。弊社ブースにお立ち寄りくださった方々に心より御礼申し上げます。

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2012年10月16日(火)

上野の東京藝術大学附属図書館にて、「後藤家文書 刀装金工の鑑定と記録」貴 重資料展が開催中。後藤家文書は、寄贈当初から虫損による損傷が激しく、公開が難しい状態のものが多数含まれていたが、平成20年度より保存プロジェクトとして修復作業が開始され、弊社もその一端を担わせて頂いている。展覧会では、修復工程のパネル展示と共に、実際に弊社が修復を行った資料も一部展示されている。会期は10月27日(土)まで、観覧料無料、同館2階目録室にてご覧いただけます。

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2012年10月11日(木)

茶道具の桐箱の構造を応用した紐付き被せ箱。紐を底面に十字に通し、上から底板をはめ込んでいる。紐を箱に固定しないことで「四方左掛け」のような独特の結び方ができる。

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2012年10月04日(木)

粘着テープを除去し、修補する。粘着テープは外れた表紙をつなぐために貼られていた。表面からアルコールで湿りを入れて接着剤を緩ませ、表装の革に注意しながら綿棒やスパチュラを用いて慎重に取り外していく。接着剤も残さず除去したのち、新たにヒンジを作成して表紙と本体と接合した。

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