今日の工房 

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2017年8月9日(水)資料の修理に不可欠な道具のひとつがプレス機です。

弊社では様々な形状、大きさのプレス機を用途に合わせて使い分けています。

 

本の場合は、定位置に本を固定させてスムースに手作業をするために、作業台に載るような小・中型のプレス機を使います。本を挟んだプレスごと、縦に置いたり横にしたりできます。

 

一方、図面やポスタ―などの一枚モノで比較的大きなサイズの資料の場合は、床に据え置きの大型プレス機が不可欠です。波打ちしていたり、全面にわたる破損部を修補した後に、わずかに湿らせ、濾紙を挟み、何度も濾紙を交換しながら、資料が均一にフラットになり落ち着くまで、時間をかけて乾燥させます。

 

さらにより強い圧をかけたい場合はスタンディングプレスを使います。下段右端の画像は、水損した本をまとめてフラットニングと乾燥をしている様子。水分を含んで歪んでしまった本を、数日かけて徐々に圧を加え、歪みを正しながら元の形に直していきます。

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