スタッフのチカラ

長崎市遠藤周作文学館様収蔵資料へのアーカイバル容器収納事例

2012年07月2日

長崎市遠藤周作文学館様は、小説「沈黙」の舞台となった同市外海地区に平成12年に開館した。遠藤周作の遺品(生原稿・蔵書・キリスト像等)約3万点を所有し、その収蔵資料の調査研究と共に情報発信に努めている。

 

遠藤周作は「白い人」(芥川賞)「海と毒薬」(新潮社文学賞、毎日出版文化賞)「沈黙」「深い河」などで知られる日本を代表する小説家で、多くの作品が翻訳され、欧米でも高い評価を得ている。

今回弊社は書籍等1,356点分とランプ等立体物9点の採寸収納及び保存容器の作製依頼を受けた。これまでは同館スタッフにより保存容器が作製されてきたが、残りの全てを一度に短期間で尚且つ確実に終わらせたいとのことで、弊社へ白羽の矢が立った。

対象資料は、主に小説など書籍がほとんどだったが、図録など大型本、旅行パンフレット、ランプや時計など立体物と多種多様だった。

 

貴重書庫内

貴重書庫前室

採寸

昇順に札番を挟み込み、資料の縦・横・厚みを専用の治具で計測し、その際にそれぞれの資料に最適な保存容器の種類・形状も決めた。二名一組で行い、一名が計測し読み上げ、もう一名が入力した。全て計測し終えるのに三日を要した。

納品

採寸データを元に、東京の工房内にて保存箱を作製した。全点完成後に文学館へ送付し、後日同館にて納品作業を行った。採寸と同じく二名一組で行い、三日を要した。資料を留めていたクリップなど金属は、錆びによる劣化の原因となるため除去した。基本はタトウ式保存箱へ収納し、パンフレット等厚みが薄い資料はポケットフォルダーに、図録等厚みがある資料や重い資料は組立式シェルボックスに収納した。ランプやバイオリン等立体物は、保存容器内壁に接することによる破損から守るため、綿布団で保護した後に保存箱へ収納した。

 

配架

保存容器へ収納した資料は、昇順に棚へ再配架した。全ての保存容器にはタイトルを印刷したラベルを作成貼付し、資料名が一目で分かり閲覧性が高くなった。

終了後(貴重書庫内)

終了後(貴重書庫前室)

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