今日の工房 2006年 3月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2006年03月24日

平安時代の絹織物を入れる大型の保存箱を三人がかりで作る。芯材にはハニカム構造の板を使い、外壁はpH 8.0台の弱アルカリボードにしたが、絹と接する内壁は全て無酸・無アルカリ・無サイジングの厚紙を貼る。

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2006年03月19日

図書館等でよく見かける背が片方だけ切れた本。本体が前小口寄りに凹んでいるために、そのままでは接着が難しい。ホロウ・チューブを入れた後に、凹みに合わせた丸棒を前小口にかませて、伸縮性のある包帯で巻いて密着させる。

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2006年03月13日

額装された中国の拓本への手当て。市販のガムテープとベニヤ板で封じ込められた画仙紙は変色が著しく、酸性度はpH4.0台にまで低下していた。洗浄して酸と着色物を洗い流し、中性マットによるフレーミングを行った。

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重量が5㎏以上ある本を再製本する。元表紙は普通のくるみ製本で接合されているが、接合部の脆弱さを補うために、ヒンジのクロスを本のミミに縫いつける。ブリタニカ百科事典の第2版で採用されたといわれる。

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