今日の工房 2006年

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2006年10月02日

吸い込み(サクション)型のリーフキャスティング(漉き填め)の実用化試験の続き。両面に書写された厚手の和紙資料の欠損部に、繊維を均一かつ欠損部の周辺に散らすことなく絡ませて埋め込む。

2006年09月25日

吸い込み(サクション)型のリーフキャスティング(漉き填め)の実用化を進めている。従来法の溜め漉きに、流し漉きを組み合わせたような独特のシステムで、手の技に頼らねばならないところが多く、そこが面白さにもなっている。 (続く)

2006年09月12日

新人向けの洋装製本のレッスン。現在の「くるみ製本」から遡ってゆき、四世紀ごろのコプト製本(白い表紙)と、そのバリエーションとしてのエチオピアン製本(板の表紙)へ。後者は2本の糸、糸の両端の針(4本)を使う。日本の綴葉装とほぼ同じ。

2006年09月04日

写真を貼り付けたアルバムへの保存手当て。デジタル処置後、酸性の台紙から写真を外し、劣化ガスを吸着する新しい台紙へ、コーナー留めで移し替える。使用材料は全てPAT(写真活性度試験)をクリア。全体をエンキャプシュレーションして完成。

2006年08月22日

レプリカ的には治さないが、レプリカそのものは作る。長期展示用の洋書のレプリカで、右がホンモノ、左がニセモノ。表紙の平(ひら)の模様や、背クロス、金箔押し、ラベルと、展示用には充分なものが、コロタイプの五分の一程度のコストでできる。

2006年08月12日

彩色された古地図を治す。元の貼り合わせた箇所で全体を分割し、養生をして弱アルカリ水で洗浄(フロート・ウォッシング)をする。経時劣化による着色酸性物が洗い流された地図は破れ等が補修され、ロール・エンキャプシュレーションされる。

2006年08月08日

紙百態(その1)。 コンサベーションの記録用の新しいデジタルカメラの調子を見る。

2006年07月31日

出土品の繊維製品資料を入れる容器。繊維の染料等に影響を与えないように、台差し型の内箱の内壁は3F(無酸・無アルカリ・無サイズ)ボードで覆う。この箱を5つ重ねたものをまとめて収納できる箱に入れて完成。

2006年07月25日

昭和初期からのスクラップ・ブックへの保存修復処置。マイクロ化・デジタル化の前に、撮影がしやすいように破れを治したり、開きやすいように解体処置を行う。脱酸性化の後に復元し、保存容器に収納する。

2006年07月19日

版本、手稿本その他の和紙媒体を治すための解体処置。虫損のはげしい本丁や表紙を、処置で損じることのないように丁寧に外して、一枚物にする。丁の隅に、処置のための連番号を鉛筆で付けてゆく。

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