今日の工房 2013年 2月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2013年02月28日(木)

丸筒に巻いた大型拓本用の保存箱。丸筒用に軸受を付け、本紙部分は拓本を優しく受けるために綿布団を底に敷いた。箱を重ねても安定して収蔵できるよう箱のサイズは揃えて欲しいとのお客様のご要望のため、天地寸法の短い作品はお客様で内寸を調整できるよう軸受を未固定にした。側面下部のポリプロピレン製の取っ手により、安定した持ち運びが可能になった。

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2013年02月21日(木)

銅像を収納する保存容器を作る。既存の木箱にガス性の酸を感知する薬剤を染み込ませた紙片(A-Dストリップ)を入れると、6時間後に元の青色が緑色に変色した。木箱の組み立てに使う接着剤、もしくは木そのものから有機酸が放出し、箱の中が酸性雰囲気であることが判る。新たな保存容器は錆の原因となる腐食ガス吸着機能と防湿効果をもつ「新きりなみ」仕様となっている。銅像は綿布団を敷き詰めたシンクに納め、元の箱とともに収納した。

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2013年02月15日(金)

B0サイズ(1030×1456mm)用アーカイバルクリアホルダーの 作製。ハンディタイプの超音波溶断機で長距離をシールドしようとすると、手元が安定しないため溶断面が歪んだりシールミスなども起きやすい。そこで専用の 治具に装着すると、これだけ大きなサイズでも確実な加工が出来て、仕上がりも綺麗。大型の地図や図面のエンキャプシュレーションをする際にも活用できる。

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