今日の工房 2013年 4月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2013年04月25日(木)

巻子用保存箱の製作風景。全長が20cm未満の物から 120cmを超える物まで約70点の巻子に、1点ずつ箱の内寸を合わせ製作した。軸の直径が1cm未満の資料にも軸受を設け、軸をのせる窪みの細かい部分にも丁寧に化粧貼りを施した。

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2013年04月18日(木)

國學院大學学術メディアセンターにある渋谷キャンパス図書館様が所蔵する、江戸初期に描かれた「祇園社祭礼屏風」を収納する保存箱を作成した。「普段は縦置き、屏風を取り出す際には平置きにできる箱を」というご依頼を受け、取り出しをサポートする平紐付きのトレイと、縦置き時に屏風の傾きを抑えるスペーサーを付けた台差し箱になった。

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2013年04月12日(金)

紙の加速劣化試験を行うための定温乾燥機。ISO 5630-5:2008 (ASTM D 6819-02: Temperature aging method  を元にした規格)の方法で試験を行い、経時による紙の劣化挙動を予測する。この試験法は、「自然に経時した場合の劣化度との整合」がつく方法といわれてい る。サンプル紙片(一枚物および束にしたもの)を密閉した試験管に入れた後、庫内全体を常に100℃に保つことができるオーブンに5日間入れるだけで結果が出る。

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2013年04月04日(木)

木版画連作を収納するトレイと保存箱を作製した。作品を持ち運ぶ際の扱いやすさ、中身の確認がしやすいもの、光や埃からの保護といった収納ニーズに合わせ、シンク型のトレイには内が透けてみえる程の薄い不活性の不織布を組み合わせた。複数の作品を重ねフラットな状態でまとめて保存箱に収納する。

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