今日の工房 2018年

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2018年12月12日(水)新年のご挨拶の手ぬぐいができました。営業部門には新人が。

冬とはいえ、暖かい日が続いておりましたが、いよいよ寒さも本格的になってきました。

 

さて、新年のご挨拶の手ぬぐいが仕上がりました。今年は最後の干支、「亥」模様になります。平成最後の年末も、気を引き締めてまいりたいと思います。

 

そして、弊社の営業部門に新入社員が加わりました。現在はアーカイバル容器制作部門で研修中ですが、手ぬぐいと共に新年のご挨拶に皆様のところへお伺いいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

弊社は年内12月28日(金)まで、年明けは1月7日(月)から営業いたします。本年も皆様に格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。休業中はご不便をおかけいたしますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

2018年12月5日(水)東京都美術館様のアルバム貼付写真6,650枚への保存手当てを承りました。

公益財団法人東京都歴史文化財団東京都美術館様より、アルバムに収められた写真や文書のアーカイブズ資料への長期保存手当てのご依頼を承りました。

 

▶︎対象資料:工事記録や展示記録などの写真資料
       アルバム点数:73 冊

       写真・文書点数:約 6,650 枚

       資料サイズ:1cm 四方のキャプション~A4 まで様々

 

アルバムの台紙、粘着剤、粘着テープには、酸化・ 酸性化による変色が見受けられた。また、写真画像の周辺が銀鏡化しているものもあった。

 

写真や文書を台紙から取り出すにあたり、スパチュラなどを用いて慎重に外した。写真の裏面に残った粘・ 接着剤は、ヤスリなどで取り除いた。台紙に直接書き込まれたキャプションは、中性紙に情報を出力した。処置を終えた資料は、サイズに応じたリフィルへ、オリジナルの並び順に入れた上で、リング・バインダー式保存容器に収めた。

 

サイズも形態も様々なアルバム 73 冊に収納されていた写真・文書資料が、14 箱の新規保存容器に収まったことで、書庫内の省スペース化にもなり、また容器が均一に揃ったことで、検索や閲覧の際も扱いやすくなったと、お客様から感想をいただきました。

 

 

2018年11月28日(水) 和書や漢籍の展示に支持具、展示形状に合わせてパーツを組み合わせて使用。

洋書に比べて書物全体が柔らかい和書や漢籍を展示する際にきれいに見開き、綴じなどに負荷がかからない支持具を考案した。

 

和書や漢籍を見開いた際の形状に沿うアーチ形のパーツをアーカイバルボードで作成した。資料全体を適切な角度でも保持できる。

 

また、「見返し題」、「序題」、「奥書」などの箇所を見開いた場合に、左右が不均衡になり安定しない時に適した傾斜型や平型の支持具も試作した。パーツとして組み合わせて使えば、開き角度を調整できて安定した展示ができる。

2018年11月21日(水)新潟大学で開催された「第5回全国史料ネット研究交流集会」に出展し、モルデナイベやドラクリボックスへのご意見を頂きました。

11月17日(土)、18日(日)の両日、新潟大学中央図書館ライブラリーホールを会場に「第5回全国史料ネット研究交流集会」が開催されました。プログラムは講演や、事業報告、各地の史料ネットの報告やポスターセッションがメインですが、弊社も、各地で被災資料の救出に使っていただいている「Moldenybe®モルデナイベ」や「ドライクリーニングボックス」を実際に見てもらえる場として、展示の機会をいただきました。

 

講演や発表では、史料ネットワークだけでなく、県や市など行政、大学等との連携、地域住民への情報の発信など様々な課題はありつつも、史料ネットが開設されるきっかけとなった阪神淡路大震災以降、様々な災害で得た経験が生かされ、地元や、他地域のネットワークとの連携して被災した資料の保存にあたっている報告が印象的でした。

 

当社のブースでは、ご来場いただいた皆様から、以下のようなご質問やご意見を直接伺うことができ大変参考になりました。今後の製品開発に活かしていきたいと思います。

 

 

▶︎Moldenybe®モルデナイベ
「水にぬれた資料を乾燥後、隔離用に使っています」
「作業に特別な道具などがいらず、手軽にパックできるのがいい」
「仕様の無酸素期間を終えた後も、袋の中が無酸素を維持しているかを手軽に確認できるといい」

       ※このご質問には「仕様には保証期間として3ヶ月とありますが、それ以上経過しても

         エージレスがピンク色である限りは無酸素状態を維持しています」とお答えしました。

「ガスバリア袋を1枚単位で購入したい」

 

▶︎ドライクリーニングボックス
「軽くて、持ち運びが楽」
「場所に余裕がないので、組み立て式なのは助かる」
「カビがひどい資料には空気清浄機の吸引力がもう少し高いと安心できる」
「せっかく軽くて持ち運びしやすいのだから、梱包箱に持ち手があるとうれしい」

 

弊社ブースにお立ちより下さった皆様と、展示についてご快諾いただいた第5回史料ネット研究交流集会実行委員会の方々に心より御礼申し上げます。

2018年11月14日(水) 国立女性教育会館アーカイブセンター主催の保存修復研修が今年度も開かれます。

国立女性教育会館アーカイブセンターが主催する平成30年度アーカイブ保存修復研修が11月20日(火)〜22日(木)に開催されます。研修は、「基礎コース」、「実技コース」、「オプション」のカリキュラムに分かれて行われ、弊社では今年度も「実技コース」と「オプション」を担当いたします。社内では、その準備の真っ最中です。

 

▶︎11月21日(水)〜22日(木)「実技コース」内容
講義:図書館やアーカイブズ等で保存されている冊子の様々な製本構造について、サンプル本を見比べながら、特徴や損傷傾向などを解説。
実習:リンプ・ペーパー・バインディングを試作。その中で、綴じ、支持体、本体と表紙の接合、接着剤、可逆性、などの役割について確認します。

 

▶︎11月22日(木)「オプション」内容
弊社(文京区)会社見学。長期保存容器の制作部門と、修理部門の作業現場をご案内いたします。

 

おかげさまで、「実技コース」は定員に達しており、キャンセル待ちとなっております。たくさんのご応募をありがとうございました。当日は、質疑応答の時間もたくさん設け、時間いっぱい意見交換をできたらと思います。

2018年11月7日(水)アーカイバル容器のカタログを改定しました。新製品ラインアップも充実。

アーカイバル容器のカタログをこのほど改訂いたしました。汚染ガス吸着シートGasQ、新薄葉紙Qlumin(くるみん)、無酸素パックモルデナイベ、ドライクリーニングボックスといった保存用品が加わり、一層充実した内容となっています。また、アーカイバルバインダーや棚はめ込み式保存箱といった定番商品もリニューアルした姿でご覧いただけます。今回より、裏表紙に弊社ホームページのQRコードを掲載しておりますのでご利用ください。

 

新カタログの電子版(PDF)はこちらからダウンロードしていただけますが、印刷版(紙媒体)をご希望の方は、ホームページ右上の「お問い合わせ 資料請求」からお申し付けください。

2018年10月31日(水)第20回図書館総合展が開催されています。期間は明日11月1日(木)まで。

アーカイバル容器部門では、「ドライクリーニング・ボックス」、無酸素パック「Moldenybeモルデナイベ®」、汚染ガス吸着シート「GasQガスキュウ®」、のほか、新商品「新薄葉紙Qluminくるみん™」を出品しております。紙の両面がなめらかで、紙資料にかぎらず、デリケートなものの保存に最適です。ぜひお手にとってご覧ください。

 

修理部門のスタッフも常駐しております。修理に関することはもちろん、保存方法のお悩み、費用や期間など、お気軽にご相談ください。

 

なお、今年から「Art Museum Annuale 2018──美術館に関わる全ての人々のための総合展」が併催されています。弊社では美術館様向けの製品も取り扱っております。美術館に関する方々も、どうぞお立ち寄りください。

 

ブース番号42にて、皆様をお待ちしております。

 

 

第20回図書館総合展

2018年10月24日(水)和装本の中綴じに用いる紙縒り(こより)をつくる。

中綴じとは、表紙を綴じつけるまえに、本紙部分だけを紙縒り(こより)で綴じる作業です。和紙でできた紙縒りはやわらかさと強靭さを併せ持ち、綴じあがりの最後に叩いて潰すことで結び目がしっかりとしまり、表紙をつけた際もふくらみが目立ちません。

 

和装本の中綴じに使用する紙縒りは社内で1本1本手作りしていますが、指で縒って作るのは時間がかかる上、意外とコツのいる作業でもあります。しかし、身近に手頃な木の板があれば、どなたでも簡単に紙縒りを作ることができます。

 

長さ20~30㎝、幅3㎝程にカットした和紙を噴霧器で軽く湿らせた後、角を少し指で縒ってきっかけを作り、手に持った木の板を作業台にこすり合わせるように縒っていきます。最後に両端をピンと引っ張ってからよく乾燥させると、真っ直ぐでへたらないきれいな紙縒りが出来上がります。手で縒った紙縒りに比べて、少し固い仕上がりになりますが、早くて簡単、大量に作ることができます。

 

<関連リンク>
今日の工房 2017年3月15日(水)和装本(四つ目)を仕立て直す。

2018年10月17日(水)保管にも輸送にも最適な保存箱のスタンダード「ファイルボックスR」

ファイルボックスRは文書や書籍、ドッチファイル、封筒などをまとめて収納でき、保管場所移転などの場合にはそのまま輸送用の箱としてお使いいただけます。

 

持ち手穴にプラスチック製取っ手を使用しているので持ち運びやすく、重みで穴の周囲が破れる事もありません。積み重ねの荷重強度も高く、同じ箱であれば5、6段積み重ねる事ができます(80kg程度まで積載可能)。組み立て式キットでの販売なので、未使用の箱はパーツを平たいまま保管ができスペースをとりません。

2018年10月10日(水)私立大学図書館協会の和漢古典籍研究分科会で補修実演講座を担当しました。

私立大学図書館協会の和漢古典籍研究分科会が主催する古典籍資料の補修実演講座が9月25日(火)に中央大学多摩キャンパスで行われ、弊社スタッフが講師を担当しました。

 

講座では和漢古典籍の製本の中でも一般的な四つ目和綴じを取り上げ、構造の解説から、サンプルを用いて本体の中綴じ、表紙掛け(表紙の折込み)、外綴じといった一連の工程を行い、1冊仕立てる実習を行いました。また、古典籍資料の損傷で一番多く見られる、虫損で傷んだ本紙の修補なども体験していただき、虫損資料の中でも優先して修理すべき状態のものの見分け方や、今後の利用に合わせて修補箇所を選定する方法なども合わせて解説しました。

 

最後の質疑応答では、参加者から自館での修理事例のお話や、修理検討中の資料についての質問など、具体的な内容が多く寄せられ、私共にとっても大変有意義な時間となりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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