洋装本の修理に使う自社製のスロッティング・マシーン。表紙の芯材に回転刃で溝を切り込み、この溝に、本の本体背に貼られて両側に飛び出すハネや、綴じの支持体を挿入する。外れた表紙の再接合が、元の表紙や見返しを傷めることなくきれいにできる。挿入するハネなどの厚みに合わせた刃の交換や、表紙芯材の厚みに合わせた刃の高さ調整も可能。また足元スイッチにより作業が両手フリーでできる。スロット構造の図はMarion, K. et al. ed. “Conservation of Leather and Related Materials,” 2005, p.238から。