今日の工房 2016年 10月

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2016年10月26日(水) 洋装本の表紙と背表紙の負担を軽減させるブック・シュー・スタンド(book shoe stand)の導入事例。

洋装本を本棚に縦置きで配架すると、表紙のヒンジ部分(表紙の開閉時の蝶番箇所)に本の本体(text block、本紙のブロック)の自重によるストレスが掛かるため、ヒンジ部に破れや外れなどの損傷が起きやすい。大型の本や、重量のある本、ヒンジ部の構造が脆弱なものは、とくに損傷を受けやすい。

 

対策として、本のチリ(本体と表紙の大きさの差)の厚み分のシュー(shoe、靴)をボードで作成し内蔵させたブック・スタンド(book stand)で本を支える。本の厚みにも合わせたスタンドのため、縦置き時に前小口が広がることもない。

 

このお客様の場合、この閲覧室の書棚は、「見せるための書棚」であるため、背表紙は見えるようにしておきたいが、ヒンジの損傷は防ぎたいので、箱でなくスタンドの導入となった。

 

参照:ブック・シュー内蔵の保存箱についてはこちら

2016年10月19日(水) 大量の大型保存箱を遠方に送る。

倉庫いっぱいに積まれた大型箱を4トントラックに積み込む。積み方を間違えると全て載せきれないこともあるので確認しながら載せていく。最後の一つを入れると、荷崩れしないようトラックのドライバーさんが養生材でしっかり固定し、無事に出発。これほど大がかりな出荷は年に一度くらいだが、行先は遠く九州や北海道のこともある。お客様から着荷の連絡を受けると一安心だ。

第24回芸工展2016「修復のお仕事展’16~伝えるもの・想い~」に出展しています。

芸工展は、平成5年から「まちじゅうが展覧会場」をキーワードに谷中/根津/千駄木/日暮里/上野桜木/池之端界隈を舞台に毎年10月に開催されています。

 

弊社は、伝世舎主催で旧平櫛田中邸アトリエにて開催されている「修復のお仕事展’16 ~伝えるもの・想い~」に初出展しています。 今年は「しまう」が統一テーマで、弊社は様々な分野に合わせた保存容器を中心に他の出展社様のブースや、展示会場のアチコチに展示しています。 皆様、是非お立ち寄りください。

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