今日の工房 

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2016年10月26日(水) 洋装本の表紙と背表紙の負担を軽減させるブック・シュー・スタンド(book shoe stand)の導入事例。

洋装本を本棚に縦置きで配架すると、表紙のヒンジ部分(表紙の開閉時の蝶番箇所)に本の本体(text block、本紙のブロック)の自重によるストレスが掛かるため、ヒンジ部に破れや外れなどの損傷が起きやすい。大型の本や、重量のある本、ヒンジ部の構造が脆弱なものは、とくに損傷を受けやすい。

 

対策として、本のチリ(本体と表紙の大きさの差)の厚み分のシュー(shoe、靴)をボードで作成し内蔵させたブック・スタンド(book stand)で本を支える。本の厚みにも合わせたスタンドのため、縦置き時に前小口が広がることもない。

 

このお客様の場合、この閲覧室の書棚は、「見せるための書棚」であるため、背表紙は見えるようにしておきたいが、ヒンジの損傷は防ぎたいので、箱でなくスタンドの導入となった。

 

参照:ブック・シュー内蔵の保存箱についてはこちら

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