今日の工房 

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2016年11月30日(水)パソコン内蔵のHDD用の保存箱、より長期保存が可能なLTOなどへの移行時に使用。

映像制作会社や放送局では、デジタル制作された作品の動画素材や、関連する文書・画像などの資料がデータファイルで保管されている。現在、それらのデータをパソコン内蔵のHDDなどから、LTO(大容量磁気テープ)に代表される長期データ保存用の記録メディアへ移行する作業が進められている。

 

アニメ制作会社株式会社プロダクション・アイジー様よりご依頼を受け、データ移行までのHDDの保管と、作業のための持ち運びにも安全な専用箱を製作した。

 

パソコン内蔵のHDDは基盤部分がむき出しになっており、ホコリや静電気、落下の衝撃などによるデータ破損のリスクが大きい。そこで、箱の中で各HDDが接触しないよう仕切りを設け、床面は振動を吸収するクッション構造にした。データ移行作業が終わったものは箱の仕切り板を組み替えて、LTOテープの保存箱として利用される。

 

磁気テープやディスクの記録層を湿気や酸性ガスから保護するため、箱は表面をプルーフ加工にし、中に、取替え可能な汚染ガス吸着シート GasQ®︎を組み込んだ。

 

関連記事

大容量磁気テープ媒体 LTO用の専用保存容器を開発

ページの上部へ戻る