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週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。
2023年5月19日(金)『獣医学教育用掛図展~獣医解剖学の系譜と本学の教育~』にて、修理を終えた掛図が展示中です
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国の登録有形文化財(建造物)である一号棟の中に博物館があります
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野生動物の剥製展示
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野鳥の剥製展示
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掛図展入り口はこちらから
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掛図の調査と修復 解説パネル
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左「痙攣疝」右「馬の前望および後望の肢勢図」
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左「タイトル不明」右「後肢ノ神経」
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調査時の掛図コレクション
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「馬の前望および後望の肢勢図」処置前
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カビによる汚損
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表装の破損
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東京都武蔵野市にある日本獣医生命科学大学付属博物館が所蔵する獣医学教育用掛図コレクションのうち、弊社で修理を行った掛図が展示されています。同大学は日本で最初の私立獣医学校として創立された歴史的背景があることから、博物館では大学史関連資料や獣医畜産学の歴史資料の収集・展示に重点を置いて取り組まれています。また、博物館の常設展示のうち自然系展示室では、骨格標本、動物の剥製が展示され、イノシシ・ツキノワグマ・ニホンジカなどの哺乳類や身近な野鳥など、日本の里山に見られる野生動物の、迫力ある展示をご覧いただけます。
獣医学教育用掛図コレクションとは、馬、牛等の動物の解剖学的な情報等が描かれている掛図120点(企画展開始当時)からなるコレクションで、代々、獣医学部獣医解剖学研究室に保管されていました。大学史はもちろん、獣医学教育の歴史上でも貴重な歴史資料であるとされ、博物館へ移管されて以降は調査が急がれましたが、カビや虫害、水濡れ痕、煤汚れのような汚損が目立ち、一部の資料は本紙・表装ともに著しい損傷のため開くことが出来ず、調査を進めることが困難な状況でした。こうしたご相談を受けて、弊社では、掛図全点の撮影と調査を行い、資料情報、使用されている描画材、形態、損傷状態等の記録を行いました。この調査結果を受けて、歴史的な重要度が高いものから修理が実施されました。弊社にて修理を行った掛図4点は、掛け軸装から本紙のみを取り出し、ドライ・クリーニング、洗浄、水性脱酸性化処置、裏打ち等の修補を行った後、保存容器へと収納しました。現在は額装され、企画展示室にて展示されています。
企画展は5月31日(水)までご覧いただけます。現在は事前予約制となっておりますので、入館方法についてはこちらをご参照ください。また、学芸員の方々による博物館の活動報告、博物館実習の記録、多岐にわたる所蔵資料の詳細な解説をFacebookで見ることが出来ます。その中から、獣医学教育用掛図コレクション関連の記事をご紹介させていただきます。
【活動日誌6】大学史資料の保存と活用
【資料紹介2】獣医教育用掛図コレクション
【活動日誌31】獣医教育用掛図の修復を進めています
【活動日誌62】獣医教育用掛図の修復が完了しました
【活動日誌90】掛図の額装
【学芸員課程レポート】3年生見学実習―作業体験5班
【活動日誌116】新たな掛図の収集
【活動日誌123】掛図の調査を行います