今日の工房 

週替わりの工房風景をご覧ください。毎日こんな仕事をしています。

2011年03月03日(木)

保存容器の部材を型抜きした後のアーカイバルボードは廃材となるが、リサイクルのために専門回収業者にまとめて定期的に引き取ってもらう。この日も溜まった廃材をスタッフ総出で引き渡し。回収後の作業場はすっきり。さっぱりとした気持ちで作業に励む。

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2011年02月23日(水)

修補に使用する染色した和紙。資料の風合いに合わせるため、様々な色と厚みの補修紙が揃っている。また紙資料だけではなく、革装丁本の修補にも使用される。

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2011年02月17日(木)

複数の丸まった状態のポスターをまとめて収納できる保存容器。筒型保存箱に仕切りをつけたシンプルな作りで、平置きも縦置きも可能。積み重ねることもできるため、無駄なくさまざまな収納スペースに置ける。

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2011年02月10日(木)

大型のスタンディングプレスを購入。アメリカから船便で届いた。高さ2m、重さは約700kg。トラックからクレーンで降ろし、工房内に運んだ。重さからもわかるようにプレス力は抜群で、これから大いに活躍するだろう。

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2011年02月03日(木)

胸像の本体と台座を一つにまとめて収納するため、つづら式保存箱に仕切りを付けた。本体の横に台座を縦に入れる仕様で、仕切り板を底部の穴にはめ込み固定させている。また、本体用の部屋にはスペーサーを入れて空間を調整した。

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2011年01月27日(木)

1月21日に開催された日本図書館協会主催資料保存セミナーでは、内田夕貴氏(英国ノーフォーク・レコードオフィス(NRO)ペー パーコンサーバター)による講演「英国公的機関のアーカイブコンサベーション部門が果たす教育的役割 ―ノーフォーク公文書館の例―」が行われた。英国に おける公文書館の評価システムや、コンサベーション部門の仕事、公文書館の教育的活動の話とともに、参加者を交えたディスカッションも。内容の詳細は近日 中に弊社HPで公開する予定。→講演の記録はこちら

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2011年01月20日(木)

大量の単語カードをまとめて被せ式保存箱に収納。カードを分類順に収めていく中で空いた空間に筒型状のスペーサーを挿入。こうすれば被せ箱の大きさを揃え られるので、棚にすっきり収納できる。大量の資料も煩雑になることなく整理・保管が可能。スペーサーは大小様々に作製できる。

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2011年01月13日(木)

くるみ製本によく見られるヒンジの損傷に対しての簡便な補修処置。本体と表紙を繋いでいる見返し紙をヒンジ部分で切り、本体と表紙を分離。背に羽つきの和 紙を貼り、羽を表紙に貼り付け、本体と表紙を接合する。このとき表紙にのる羽は、染め紙を使用し、見返し紙と似た色にすることで仕上がりがきれいになる。

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2011年01月05日(水)

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申しあげます。当社も心新たに2011年をスタートさせることができました。本年も相変わりませず、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

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2010年12月24日(金)

2010年も残すところあとわずかとなりました。弊社は年末12月28日まで、年始は1月5より平常通り営業いたしております。本年中のご愛顧に心より御 礼申し上げますと共に、明くる年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。さて、来年は卯年。ご好評の手拭いもできました。

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2010年12月17日(金)

株式会社堀内カラーアーカイブサポートセンター様の肥田康氏に「写真資料の保存と活用」というテーマで社内で講演いただいた。ガラス乾板の劣化の見極めか ら最新のデジタルまでの歴史、資料を利用する問題点と活用の仕方について、またデジタル化ならではの利点と問題点など。長い経験に裏打ちされた説得力ある 内容だった。

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2010年12月09日(木)

コンサベーションの処置サンプル。修補やエンキャプシュレーションを行った新聞紙や、リーフキャスティングと裏打ちの違いが分かるように仕立てた和装本な ど、処置の見本を作成する。これらのサンプルを実際に見て触れてもらい、お客様に処置への具体的なイメージを持ってもらう。

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2010年12月02日(木)

社内勉強会(略称:箱研)にて、弊社保存容器の開発の歴史を振り返った。タトウ式保存箱は創業期からの主力商品。開閉部は当初のワッシャー式、コハゼ爪等と変遷し、現在のワンタッチヒネリ式に落ち着いた。

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2010年11月25日(木)

昨年に引き続き、学習院大学大学院アーカイブズ学専攻課程の資料保存を学ぶ方々が工房見学に。今年は学習院大学史料館の職員も参加され、コンサベーション部門と保存容器部門の作業現場を熱心に見て回られた。見学後も質問や意見が飛び交う、活気ある会となった。

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2010年11月19日(金)

社団法人倫理研究所様所蔵の中国製土偶5体を一箱に入れる。棚に収納したままでも取り出し易いように棚はめ込み式保存箱に。土偶を等間隔に置き、箱の中で 移動したり倒れたりしないように土偶の土台と同じ大きさに穴を開けた仕切り板を被せる。仕切り板の一番上には引っ掛かりを付けて、土偶が抜けることを防い だ。

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2010年11月11日(木)

革をすくときに使うペアリングナイフ(paring knife)。本の表紙カバーに革を使う際、ボードに巻き込む部分の革の厚みを薄くするために、ペアリングナイフを使ってすく。いくつか種類があり、刃先 が直線のイギリス式、刃先が丸いフランス式。用途はどちらも同じである。

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2010年11月01日(月)

10月29日に江戸東京博物館においてJHK(情報保存研究会)と(財)日本図書館協会様共催による第四回資料保存シンポジウム「デジタルアーカイブの最 前線-現状と未来-」が開催されました。今回はJHK発足10周年を記念し、初の試みとして会員企業によるプレゼンテーションを行ない、弊社は「マイクロ 化・デジタル化のための原資料の解体・復元・容器収納」を発表しました。企業展示ブースには、例年以上に非常に多くのお客様にお越しいただき、貴重なご意 見を直に伺うことができ大変勉強になりました。厚く御礼申し上げます。なお、弊社プレゼンテーションは後日ホームページに掲載を予定しています。

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2010年10月22日(金)

中国文化遺産研究院(北京)での「シルクロード沿線文化財保護修復人材育成プログラム」における当社スタッフの講義と実演。このプログラムは日・中・韓の 協力の下に東京文化財研究所文化遺産国際協力センターと中国文化遺産研究院教育トレーニングセンターが共同で企画運営するもので、5年間で100人を超す 中国人の研究者や技術者を育てる計画。シルクロードを逆にたどる形で、日本の技術が、 中国に伝えられる。弊社は今年で3年目、「文化財の保護容器ーその特性と機能ー」をテーマに、実技コースでは4日間で17種類のアーカイバル容器を作る。

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2010年10月15日(金)

先週に続き、韓国学中央研究院から来ている李珍嬉さんの保存容器部門での研修の様子。保存容器の基本的な構造と機能、制作に使う素材や道具を、箱づくりを通して学ぶ。アーカイバル容器への収納が、保存修復計画のひとつであることを理解してもらう。

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2010年10月07日(木)

韓国学中央研究院から研修に来てい る李珍嬉さん。9月27日から3週間の日程で、近現代資料に対する保存修復処置を一通り行う。同研究所は来年、新施設への移動を控えており、リーフキャス ティング、Bookkeeper、エンキャプシュレーターなどの機器導入を検討中。実際に処置を行うことで機器の使用目的・方法を学ぶ。

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