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2024年5月30日(木)大判パネル作品を収納する薄型シンク容器のご紹介

現代の美術作品には、アルミプレートにプリントされた写真や樹脂板に描かれた絵画など、支持体に数ミリの極めて薄いパネルが使用されることがあります。特に大判サイズの作品を縦置きで保管できる、薄型で省スペースの容器を新たに考案・製作しました。

 

通常、額装写真やキャンバス画の保管用には差し込み箱台差し箱をご案内していますが、これらの箱型容器は構造上、厚みを3cm以下にすることが難しく、今回のような厚みが1cm未満の薄い作品を収納する場合には、内部に緩衝材や固定用の部材を組み込む必要があります。そのため、容器の外寸が元の作品よりも大幅に厚くなってしまいます。

 

今回製作した容器は、厚みを極力抑えるために、容器の周囲に5mm厚の枠を取り付け、その中に作品を収納するシンク構造にしました。本体と蓋はボードを2重に貼り合わせたシンプルな構造ですが、ボアテープの留め具でしっかりと密着・固定されるため、強度が増し、持ち運びの際もたわむことなく安全に作品を扱うことができます。

 

【関連記事】
・2020年1月29日(水) 東京造形大学附属美術館様の所蔵品、写真家高梨豊氏の作品を保存箱に収納しました。

・2017年4月5日(水)大きな額装作品を縦置きで保管する、留め具付きの台差し箱

 

【関連商品】
差し込み箱

台差し箱

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